最終節で逆転でのJ1優勝を狙う2位柏のロドリゲス監督が3日、ホームの町田戦(7日)に向け取材に応じた。 柏はこの日、千…
最終節で逆転でのJ1優勝を狙う2位柏のロドリゲス監督が3日、ホームの町田戦(7日)に向け取材に応じた。
柏はこの日、千葉県柏市で非公開で調整。逆転優勝への意気込みを語る選手たちの姿を聞かされた指揮官は「同じクラブで働いたことがある偉大な監督、ルイス・アラゴネスも『2位のことは誰も覚えていない』と言っていました。それが全てだと思います。優勝しなければいけないと私も思っています」と、スペインの名将を挙げて、決意を語った。
町田には5月のアウェーで0-3で完敗。また、ロングスローなど戦術の類似点がある広島には11月のルヴァン杯決勝で1-3で敗れており、「町田はチームによって明確なスタイルを持っている。最高のパフォーマンスを出さなければ勝てない。難しい試合になると予想しています」と警戒を隠さなかった。
勝ち点1差で追う首位の鹿島は、ホームで横浜Mと対戦する。指揮官は「最終節は同時刻でのキックオフなので、もしかしたら他会場の経過をサポーターの反応によって、ピッチの選手が気づく可能性もある。その際、どのようにプレーしなければいけないか、集中力を切らさないようにするか。いつもの90分とは違った形での集中力が重要になるというのは選手に伝えたい」と語った。
鹿島が横浜Mに勝てばその時点で優勝が確定。柏は、鹿島が敗れるか引き分けた場合、勝利で逆転優勝。鹿島が敗れ、柏が引き分けると勝ち点73で並び、得失点差の争いとなる。得失点差は鹿島が1つリードしており、鹿島が1点差で敗れた場合は得失点差が並び総得点の争いとなるが、前節までの総得点(鹿島56、柏59)では柏が優位な状況だ。
前節の新潟戦でハットトリックとなる3得点と爆発したFW細谷真大は「先制点が大事だと思う。最初から自分たちのペースに持っていきたい」とキッパリ。複数得点への意識を「そうですね。(今季11得点は)まだまだ足りないので」と語り、2戦連続ハットトリックについても「そうですね。ハットトリックできればいいかな」と前向きだった。
町田戦で3得点すれば、今季14得点となり、23年の自己最多得点に並ぶ。それでも細谷は「優勝と2位は違う。そこが全てになる。(新潟戦は)試合に勝てれば良かったので、特にハットトリックっていう意識はない。チームのために点を取りたい」とフォアザチームを強調していた。
柏が優勝すれば14年ぶり。前回優勝した11年は史上初のJ1昇格初年度の快挙(14年にG大阪も達成)だった。前年17位から頂点に立てば、23年に優勝した神戸の前年13位を超え、歴代最大の躍進を果たすことになる。