プロ野球がクライマックスシリーズ(CS)制度の見直しについての議論を本格化させた。現在は優勝チームの「1勝」となっている…

プロ野球がクライマックスシリーズ(CS)制度の見直しについての議論を本格化させた。

現在は優勝チームの「1勝」となっているCSファイナルのアドバンテージが大きな焦点となっている。

今季の阪神は史上最速の9月7日にリーグ優勝を達成。この時点で貯金33、2位巨人と17ゲーム差。巨人は借金1。2位以下はすべて勝率5割以下という圧勝劇だった。

最終戦から中12日で臨んだDeNAとのCSファイナル。結果は3連勝だったが、巨人を倒して勢いづくDeNAとの差はまさに紙一重。初戦は6回にようやく先制。近本光司外野手(31)の三盗がなければ、森下翔太外野手(25)の中前打が出なければ…という、ぎりぎりの勝負だった。

第2戦は8回に佐藤輝明内野手(26)の適時打で追いつき、延長10回に森下のサヨナラ弾で決着。どちらに転んでもおかしくない展開だった。初戦を落としていたら、ずるずるいった可能性もある。

「初戦に勝たないとアドバンテージの意味がない」と危機感を語る主力選手がいた。実質、「1つも負けられない」重圧に打ち勝っての3連勝だった。