日本陸連は1日、ダイヤモンドアスリート第12期の認定式・修了式などを都内で行い、女子中長距離のドルーリー朱瑛里(津山高…

 日本陸連は1日、ダイヤモンドアスリート第12期の認定式・修了式などを都内で行い、女子中長距離のドルーリー朱瑛里(津山高)、男子110メートル障害の古賀ジェレミー(東京高)、男子3000メートル障害の永原颯磨(順大)らが出席。古賀は「他の人には経験できないことがいっぱいできると思う。日々をしっかりとかみしめて、楽しんでいきたい」と笑顔で話した。

 古賀は6月に13秒45の日本高校記録をマークし、7月の日本選手権では高校生ながら実業団選手らと渡り合う5位入賞。全国高校総体では、追い風参考記録ながら13秒18(追い風2・2メートル)と驚異のタイムをマークした。勢いある活躍から、今年は日本陸連の年間表彰式であるアスレティック・アワードで新人賞に選ばれた。

 現在、男子110メートル障害は日本記録保持者の村竹ラシッド(JAL)らが世界レベルで活躍中。9月の東京世界陸上では5位入賞を果たした。大先輩にも勝つ自信は「控えめに言っても、あります」と頼もしい古賀。「そのためには練習を継続していく。いっぱい、いっぱい練習していきたい」と言葉に力を込めた。

 今後、なりたい選手像は「みんなを笑顔にできるような選手になりたい」という。「まずは自分が楽しむ。どんなにきつくても、良い記録でも悪い記録でも、感謝しながら楽しむことを意識する」とうなずいた。

 ダイヤモンドアスリートとは、国際大会での活躍が大いに期待でき、国際社会に貢献できる次世代の競技者を強化育成する日本陸連の活動。2014年から展開しており、修了生には女子やり投げの北口榛花(JAL)、男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)、男子走り幅跳びの橋岡優輝(富士通)ら世界で活躍する選手らが名を連ねている。

 この日は22、23年世界陸上ファイナリストのサニブラウンがプレゼンターとして登場。「皆さんがこれからの陸上競技の中心になって戦う選手たちだと思います。ダイヤモンドアスリートで培ったものを生かして、チャレンジし続ける心を忘れないで、これからも頑張って欲しい」などと熱いエールを送った。