8月に敵地オーストラリア・ブリスベンに乗り込み、ルシール・デッドマン(オーストラリア)に4回TKO勝ちしてWBCムエタイ…
8月に敵地オーストラリア・ブリスベンに乗り込み、ルシール・デッドマン(オーストラリア)に4回TKO勝ちしてWBCムエタイ世界女子ミニマム級王座を戴冠したキックボクサーの撫子(25=GRABS kickboxing studio)が1日、自身のSNSで引退を表明した。
撫子はインスタグラムに「この度、格闘技を引退する事を決意しました。突然のご報告になり申し訳ございません。これまで支えてくださった皆さま、応援してくださった皆さまに心から感謝申し上げます」
「日本2階級王者。世界王者。世界の舞台で戦い、奇跡の瞬間を掴めたことは一生の財産です。格闘技の夢『日本チャンピオン』『世界チャンピオン』『会長をチャンピオンを育てた会長にする。世界の舞台に連れて行く』全て叶えることができました」
「極真空手13年。キックボクシング6年。格闘技歴19年。長いようで短い格闘技人生。全ての瞬間が自分の誇りです。心から楽しかった。続ける中でいろんな出来事や向き合い方を考える場面もあり、自分の中で区切りをつける決断をしました」などと書き込んで引退について説明。
撫子は「今まで格闘技しかやってこなかった人生なので勇気や恐怖もある決断でした」と正直な心境もつづった上で、引退後も選手の応援に試合会場に姿を現すことを示唆。「その際には沢山声をかけてもらえると嬉しいです!」とファンに呼びかけた。
そして最後は「19年間格闘技という道を自分の納得いくまで続けさせてくれてそばで支えてくれた両親。自分にこの素晴らしい世界、人生を賭けて熱中できるものに出会わせてくれた格闘技。そしてもう1人の自分、撫子。夢を叶える事ができて心から幸せです。ありがとうございました」と感謝の言葉を記した。
撫子は兄の影響で10代後半まで空手に打ち込み、その後、テレビで見たキックボクシングの試合に感動して自宅の近所にあったGRABS kickboxing studioに入門。23年3月には藤原乃愛に判定3-0で勝ってプロ初黒星をつけ、NJKFミネルヴァのピン級王座を獲得。今年3月には上真に判定3-0で勝って同ペーパー級王座を戴冠し、2階級制覇を成し遂げた。
そして同8月にWBCムエタイ世界女子ミニマム級王座を獲得すると、9月には元キック8冠王(WBCムエタイインターナショナルフライ級王座やISKAムエタイ世界フライ級王座など)でジム会長のTOMONORI氏とともに地元札幌の秋元克広市長を表敬訪問していた。