大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(60)が1日までに公式インスタグラムを更新。アマチュア最高峰の大会となるボクシング全日…

大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(60)が1日までに公式インスタグラムを更新。アマチュア最高峰の大会となるボクシング全日本選手権ウエルター級決勝で優勝した17歳の藤木勇我(興国高3年)、準優勝となった祝聖哉(大橋)を「お疲れ様でした!」とねぎった。11月30日、東京・ひがしんアリーナで各階級の決勝が行われ、男子同級では藤木が祝を5-0の判定で下して優勝。祝は大橋ジムのアマ部門所属で、藤木は大阪から大橋ジムに出げいこを続けてレベルアップしてきた縁もあった。これで藤木のアマ戦績は49勝(33RSC)無敗。

優勝した藤木は中学時代から「未来の怪物」「浪速のモンスター」として注目されてきた。興国高で全国大会ですべて優勝し、これで8冠となる。アジア・ジュニア大会、U-19世界選手権でも金メダルを獲得。高校生の全日本制覇は10年以降、同年のWBOアジア・パシフィック・フェザー級王者藤田健児(31=帝拳)、11年の4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)、17年のWBA世界スーパーフェザー級3位堤駿斗(26=志成)と数少ない。その偉業を成し遂げたことになる。年齢的には28年ロサンゼルス・オリンピック(五輪)を狙える立場にあるものの、来春のプロ転向を決断している。

大橋ジムでの出げいこでは、井上と軽めのスパーリングも経験。井上のスパーリング相手として今夏来日していた元WBAスーパー、IBF世界スーパーバンタム級統一王者マーロン・タパレス(33=フィリピン)ともスパーリングを積んでいる。全日本制覇を受け、井上もSNSで反応し「スーパー高校生 藤木勇我 高校生で全日本選手権優勝 やっぱり強い!! 要チェックだ」とエールを送った。創刊103年と歴史と権威のある米老舗専門誌「ザ・リング」の最新号となる「日本ボクシング特集」でも異例のインタビューが掲載されるなど、アマチュアにも関わらず、海外からも注目されている。