「競泳・ジャパンオープン」(30日、東京アクアティクスセンター) 男子200メートル平泳ぎが行われ、16歳の大橋信(枚…

 「競泳・ジャパンオープン」(30日、東京アクアティクスセンター)

 男子200メートル平泳ぎが行われ、16歳の大橋信(枚方SS)が今夏の世界選手権の金メダルタイム(2分7秒41)を上回る2分6秒96の好タイムで優勝した。50メートル、100メートルと合わせて今大会3冠を達成した。200個人メドレーでは昨夏のパリ五輪銀メダルの松下知之(東洋大)が1分55秒60でV。女子100メートルバタフライでは、同代表の池江璃花子(横浜ゴム)が58秒35で4位だった。

 まだシニア代表入りもしていない逸材が躍動した。大橋はスタートから先頭に立つと、ターンするたびに後続との差を広げて圧勝。自身2度目の2分6秒台を記録し、「初めてシニア大会で優勝して、3冠もできてうれしい」と笑顔を見せた。 平泳ぎのレジェンド・北島康介氏が五輪2大会連続2冠を達成した08年北京五輪の翌年に生まれた新世代。身長169センチの小柄な体格を生かしたハイテンポな泳ぎと、それを維持できるスタミナを武器にする。

 来年の愛知・名古屋アジア大会(9~10月)での活躍、そして28年ロサンゼルス五輪では12年ロンドン五輪から遠ざかっている“お家芸”のメダル獲得にも期待がかかる。16歳のホープは「代表入りはもちろん日本記録も狙いたい。五輪の金メダルが目標」と力強く宣言した。