◆明治安田 J1リーグ▽第37節 神戸0―0FC東京(30日・ノエスタ) 前節終了時点で3位の神戸は、今季の本拠最終戦を…

◆明治安田 J1リーグ▽第37節 神戸0―0FC東京(30日・ノエスタ)

 前節終了時点で3位の神戸は、今季の本拠最終戦をスコアレスドローで終えた。試合後にはセレモニーが行われ、吉田孝行監督が自ら退任を発表。その後、クラブからも正式に退任のリリースが出された。

 2022年のシーズン途中から就任し、その年チームを残留に導くと、23年はリーグ初連覇を達成。昨季はリーグ2連覇に天皇杯優勝と、J1に残留させただけでなくタイトルをもたらし続けてきた。

 セレモニー序盤であいさつを行い、「今季限りで退任することにしました」と涙ながらに語ると、サポーターからは驚きの声が上がった。「僕の胸には神戸魂が詰まっています。その魂はここに置いて、来季は新たな環境で自分はチャレンジしたいと思います」と、新天地での意気込みとともにサポーターへ感謝を伝えた。

 セレモニー終了後の会見では「ずっと神戸でやりたいと思ってました。オファーも出すということは、夏ぐらいからずっと言われ続けていて、その中で最終的に、いただけなかった。いろいろ条件もクラブとして考えの違いというか、方針の違いというかというのもあった。ただ、クラブに感謝していますし、リスペクトしている。ただ、自分の今まで勝ってきた方針とは少しずれがあったと思います」と、契約満了に至った経緯を説明した。

 セレモニーでの涙は「いろんな思いっていうのがありますし、本当にこのクラブに育ててもらったし、一緒に成長してきた。感謝の思いと、苦しみや悔しさ、喜び、全ての思いの涙かなと思います」と回想。また、国内外からいくつかのオファーも届いていることを明かし「まだ情熱があるうちはやり続けたいと思うので。評価してくれるチームがあったので、そういうチームにいこうと思っています」と、来季も違うチームで監督業を続ける。