◆明治安田J1リーグ▽第37節 川崎1―2広島(30日・U等々力) 川崎は広島に1―2と逆転負けし、ホーム最終戦を飾れな…

◆明治安田J1リーグ▽第37節 川崎1―2広島(30日・U等々力)

 川崎は広島に1―2と逆転負けし、ホーム最終戦を飾れなかった。前半12分にFW伊藤達哉が先制したが、前半アディショナルタイム4分に同点に追いつかれると、後半11分にFW中村草太に決勝点を許した。シュート数は5対16と劣勢だった。

 試合後には、今季限りで現役を引退するDF車屋紳太郎、GK安藤駿介の引退セレモニーが行われた。今季いっぱいで契約満了により退団するGKチョンソンリョン、DFジェジエウがそれぞれサポーターにあいさつした。最終戦のセレモニーでは、長谷部監督、脇坂主将らがファン、サポーターに感謝を述べた。

 長谷部監督「いつ何時も、いい時も悪い時も、チームを鼓舞し、支え、選手の背中を押していただきましたファン・サポーターの皆さま、本当にありがとうございます。皆さんの期待に応えることができていませんが、これからまたさらにあの時のような強いクラブ、強いチーム、素晴らしい選手になると信じています。ぜひ引き続き、応援をいただき、さらなる期待をしてください。1年間ありがとうございました」

 MF脇坂主将「ACLEで開幕した今シーズン、クラブの悲願でもあるアジア制覇にチャレンジしましたが、自分たちの力不足で準優勝(に終わり)、あの表彰式の景色は、絶対に忘れることはないでしょう。今後のフロンターレの歴史で絶対にその景色を塗り替えましょう。最後の試合もともに戦ってください。絶対に勝ちましょう」

 ▼引退選手

 GK安藤(妻から手紙と花束。C大阪・登里からも花束贈呈)「今シーズン限りで引退する決断をしました。トップチームでほぼ17年間、下部組織含めて23年間、ここでお世話になりました。自分みたいな選手が本当に長く続けてこられたのは、人に恵まれたおかげ。ともに戦った選手、指導してくださった監督、コーチングスタッフ、たくさんの方々の支援のおかげで大きな怪我もなく元気な体のまま引退できることをうれしく思います。皆さんの声が僕にも届いて、いろいろ行動をすることができました。これから僕は引退しますが、皆さん、普段の生活の中で落ち込んでしまうことがあるかもしれませんが、そんな時は等々力に来て、選手たちからパワーをもらってください。でも、選手たちも人間なので、元気がない時やうまくいかない時期が必ずあります。そんな時は皆さんが元気を与えてあげてください。そうすればまた、近い将来、国内タイトルを取って、ACLEで5月に悔しい思いをした日のリベンジができる日が必ずくると思います。最後に、丈夫な体に産んでくれてここまで育ててくれた両親、いつも味方でいてくれた家族、そばで支えてくれた妻に感謝したいと思います。ありがとうございます」

 DF車屋(元チームメートで日本代表の田中碧、板倉、谷口からビデオメッセージ。2人の息子から手紙と花束)「引退は自分が決断したことですけど、今日が最後の等々力になるのか信じられないです。今日、等々力に来るまでこれまでの12年間を思い出しながら来ました。これだけ多くのサポーターの皆さんに送り出していただいて、自分のやってきたことは正しかったんだと感じましたし、12年前にフロンターレでプレーすると決断したことは正しかったと感じています。サッカー選手になるにあたり本当にたくさんの人のサポートがありました。家族、両親、兄弟、今日は熊本から友人も来てくれました。チームメート、コーチングスタッフのみんな、サッカー選手としてたくさんのプレッシャーがありました。それをみんなと一緒に乗り越えてきた時間は僕にとって財産です。本当にありがとうございました。いい時も悪い時もいつも、応援してくれたサポーターの皆さん、一緒に歩んだ12年間、一緒に勝ち取った7つのタイトル、一生忘れません。残り1週間ですけど、しっかりサッカー選手として最後まで全うして、これまで過ごした日々を大切にしながら歩んでいきたいと思います」

 ▼契約満了選手(両選手ともに、日本での現役続行を希望)

 DFジェジエウ「自分がここで過ごした時間、皆さんの支え、サポートがあったからこそ、ここまでやってこられたと思っています。皆さんの思いは自分の心の中にずっとずっと守っていきたい。ファン・サポーターの皆さんだけでなく常にサポートしてくれたチームメート、スタッフ、全ての方たちに感謝の気持ちでいっぱいです。皆さまからいただいた力を胸に、自分はこれから先もできることを精いっぱいやっていきたい。アイシテル、サポーター」

 GKチョンソンリョン「2016年に僕を呼んでくれた、川崎フロンターレありがとうございます。10年間、いつも一緒に戦ってくれたファンの皆さん、関係者、選手たち、監督、コーチングスタッフ、ボランティアの皆さん、私の兄貴・金さんに、本当に感謝します。すばらしい選手たちと一緒にタイトル取ってうれしかったです。とくに今年ACLE準優勝、みんなで行けたのは幸せでした。私は川崎フロンターレをずっと応援します。皆さんも私を応援してください。10年間、ありがとうございました。また会いましょう」