<明治安田J1:東京V0-1鹿島>◇第37節◇30日◇味スタ鹿島アントラーズが敵地東京ヴェルディ戦に1-0で勝利し、首位…
<明治安田J1:東京V0-1鹿島>◇第37節◇30日◇味スタ
鹿島アントラーズが敵地東京ヴェルディ戦に1-0で勝利し、首位を堅持した。2位柏レイソルもアルビレックス新潟を破ったため、リーグ優勝の行方は最終節に持ち越しとなった。12月6日にホーム横浜F・マリノス戦に臨む。
後半9分から途中出場のMF松村優太(24)が大仕事をやってのけた。なかなか相手ゴール前まで進入できない展開が続いた同29分、相手のミスから敵陣でボールを持ったMF荒木遼太郎(23)のスルーパスに抜けだしたFWレオセアラ(30)がシュート。相手GKがはじいたボールを松村が押し込んだ。決勝点のヒーローはこう振り返った。
「鬼木(達)監督によく言われてたんですけど、お前足速いんだから、思いっきり走って詰めれば点増えるよ、みたいに言われてたんで、なんか思いっきり走って、なんかあるんじゃないかなと思って走ってたんですけど、いい具合にこぼれてきて。触りたいと思って触れたのでよかった」
昨年、出番を求めて半年だけレンタル移籍で在籍した古巣との対戦で結果を残した。「ほんとにここで得たものというのは皆さん想像している以上に大きいものがありました」と感謝しつつ「嫌な恩返しができたんじゃないかな」と笑った。
自身の得点で勝ち点3をつかみ、最終節の本拠地横浜F・マリノス戦に勝てば文句なしで9季ぶり9度目の優勝が決まる。
「目の前でタイトルを取るっていう姿を見せることが、本当に約10年ぐらい国内(タイトルを)取れてない人たちに向けての1番の恩返しになると思うので、自分たち以上に欲してるのはサポーターの皆さんだったり、関係者の皆さんだったりだと思うので、ほんとにそういうまずホームで迫力だったりっていうのもほんとに前面に出しながら、ほんとスタジアム全体を巻き込んで強い鹿島というのを存分に見せつけて、最後笑えればなと思ってます」
20年に高卒で入団して6季目。毎年タイトルへの思いを口にしながら成し遂げられていない現状に歯がゆい思いがある。「入った当初から『優勝します』『優勝します』と言い続けてきて、ずっとうそをついてる状態なので、選手としても男としてもほんとうそつき続けるわけにはいかない」と力を込める。
主要タイトル3冠や3連覇など黄金期はすでに終わった。「自分たちが歴史をつくるじゃないですけど、新しい鹿島をまたここから作っていく段階では、やっぱりタイトルっていうのは1番の良薬だと思うので、必ずこのチームで勝ち取りたいなとは思ってます」と新時代への第1歩とする。