<高円宮杯U-18サッカープレミアリーグWEST:静岡学園1-2帝京長岡>◇11月30日◇第20節◇御殿場・時之栖Aグラ…

<高円宮杯U-18サッカープレミアリーグWEST:静岡学園1-2帝京長岡>◇11月30日◇第20節◇御殿場・時之栖Aグラウンド

静岡学園は1-2で帝京長岡(新潟)に敗れ、今季3度目の2連敗を喫した。

残留へ勝利が求められた一戦は、1点を追う後半追加タイムに右CKからDF石川舞偉(まうい、3年)が右足で押し込み、同点とした。土壇場で追いつくも、直後にミスから決勝点を献上。ホームで痛すぎる黒星を喫した。残り2試合で順位は10位。2連勝で自力での残留を目指す。

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つかみかけていた勝ち点1も取りこぼした。静岡学園は1点を追う後半追加タイム、右CKから石川がジャンピングボレーでネットを揺らした。土壇場で起死回生の同点ゴールを挙げたが、一瞬の隙を突かれた。1分後に守備の連係ミスから失点。受け入れがたい現実を突きつけられた選手らはピッチでぼうぜんと立ち尽くした。

今季初ゴールを挙げた石川は「勝ちきる力がなかった」と悔しさをにじませた。1点を追う後半は前線からのハイプレスが奏功し、主導権を握った。川口修監督(52)も「流れはよかった」と評価したが、ミス絡みの失点が痛かった。前半33分には自陣で安易にボールを奪われて先制点を許した。少ないピンチの場面を決められて2失点。同監督は「ワンチャンスでミスが出るということは、心に隙がある」と手厳しかった。

台所事情も苦しかった。この日は司令塔のMF四海星南(3年)が大学受験で不在。主力数人がインフルエンザに感染していた。敗戦が許されないゲームでDF提坂日葵(3年)とFW宮本侑宕(3年)の2人がリーグ戦初先発。提坂は「自分のプレーはある程度出せたけれど、ゴールにつなげることができなかった」と、不完全燃焼に終わった。

今季も残り2試合で現在10位。11位以下がプリンスリーグに自動降格するため、「残留圏内」には踏みとどまっている。ホーム最終戦の次戦は5位神村学園(鹿児島)が相手。最終節は優勝争いする3位広島ユースとの対戦も控えている。石川は「チャレンジャーのつもりで戦う。後輩たちにプレミアリーグをつなげなければいけない」と気合を入れ直した。難敵との2連戦で最後の意地を見せる。【神谷亮磨】