<明治安田J1:神戸0-0東京>◇30日◇第37節◇ノエスタヴィッセル神戸の吉田孝行監督(48)が試合後のセレモニーで今…

<明治安田J1:神戸0-0東京>◇30日◇第37節◇ノエスタ

ヴィッセル神戸の吉田孝行監督(48)が試合後のセレモニーで今季限りで退任することを発表した。

「ヴィッセルファミリーの皆さん、1年間ご支援ご声援ありがとうございました。今シーズンもタイトル目標に頑張ってきましたけど、自分の力不足でタイトル獲得できず、本当に申し訳ありません。(8秒ほどの間の後に)今シーズン限りで退任することにしました」と明かした。

23年はリーグ優勝、24年はリーグ連覇と天皇杯優勝を遂げていたが、今季はリーグ3連覇を逃し、天皇杯も決勝で敗れた。ホーム最終戦でFC東京とスコアレスドローに終わり、5位に順位を落としていた。

「苦しい状況で監督を引き受けて、ここ3年は優勝争いするチームまで成長しました。このピッチで躍動する選手が好きでした。このスタジアムの雰囲気、そして何よりサポーターの全員が大きな力になりました。本当にありがとうございます。僕の胸には神戸魂が詰まっています。その魂はここにおいて、来シーズン新たな環境で自分はチャレンジしたいと思います。残り2試合も手を抜くことはありません。自分を貫いて神戸のサッカーを最後までやり続けます。最後までよろしくお願いします」と涙ながらに挨拶した。

◆吉田孝行(よしだ・たかゆき)1977年(昭52)3月14日生まれ、兵庫・川西市出身。93年に日本で開催されたU-17世界選手権(現U-17W杯)出場。滝川二高から95年に横浜Fに加入。合併とともに横浜に加わった。00年に大分、06年に横浜移籍。神戸では08年からプレーして13年に現役引退。J1通算356試合53得点。引退後は神戸やJ2長崎で監督を務め、22年6月から神戸で3度目の指揮を執ってきた。