◆明治安田J1リーグ ▽第37節 新潟1―3柏(30日・デンカS) 柏は敵地で新潟に3―1で勝利した。 リーグ戦も残り2…

◆明治安田J1リーグ ▽第37節 新潟1―3柏(30日・デンカS)

 柏は敵地で新潟に3―1で勝利した。

 リーグ戦も残り2試合の中、エースが爆発した。6戦ぶりに先発したFW細谷真大は序盤から積極的にゴールを狙いに行き、得点の予感を漂わせると、前半20分にMF瀬川祐輔のパスから相手選手に一度反転してシュート。「うまくカバーできた。とっさの判断でイメージ通り」と、相手選手3人に囲まれながら先制点を決めた。

 勢いは止まらない。前半45分にはFW小泉佳穂のパスを相手DFを背負いながらうまくスペースを作り、倒れ込みながら沈めた。さらに後半10分にはドリブルで縦に突破したMF中川敦瑛のパスをエリア中央で受けると、冷静にゴール右に流し込んだ。「ノブ(中川敦瑛)のいいところが出た。目は合わなかったが、出してくれるとは思っていたので、うまくファーストタッチを決めて流し込めた」と3点目を振り返ると、「(ハットトリックを)やっと取れた。こういうプレッシャーのかかる中で得点が取れて良かった」と喜びは見せた。

 ただ、ピッチ上では興奮した姿はなく、いたって冷静。3点目を決めた後も喜びは控えめで、「ホッとした気持ちもあったし、大喜びというほどではなかった」と理由を語った。

 首位の鹿島が東京Vに1―0で勝利したことで、勝ち点差は1のまま。優勝は鹿島の結果次第となる。最終節の相手は町田で、敵地で対戦した際は0―3で完敗した。相性のいい相手ではないが、「前半戦で負けているので、勝っていい締めくくりに」と言葉に力を込めた。