◆明治安田J1リーグ▽第37節 東京V0―1鹿島(30日・味スタ) 東京Vがホーム最終戦で鹿島と対戦し、0―1で惜敗した…

◆明治安田J1リーグ▽第37節 東京V0―1鹿島(30日・味スタ)

 東京Vがホーム最終戦で鹿島と対戦し、0―1で惜敗した。

 立ち上がりは鹿島に押し込まれる展開が続くも、リーグ2番目に無失点試合の多い東京V守備陣が粘り強く対応する。

 すると徐々に東京Vがペースを握る展開に。前半23分に松橋のクロスを染野が頭で合わせてゴールを狙うもGK早川に阻まれる。

 同25分にもMF平川がミドルシュートを放ってゴールに迫ると、同31分にはゴール前で一人かわしたMF松橋がシュートを放つ。ここもGK早川に好セーブに阻まれるが、自陣からボランチを使った組み立てで攻撃を作り、何度も好機を作るなど、前半は優勢で0―0で折り返す。

 後半も東京Vらしいプレーを見せていたが、1本のパスミスで局面ががらりと変わる。後半29分。中盤で内田の後方へのパスミスから相手にボールを渡してしまうと、連続攻撃を受けて、最後はMF松村にこぼれ球を押し込まれてしまい先制される。

 直後のキックオフからFW白井が強烈なシュートを放つもGK早川にここも阻まれ、後半42分にはDF谷口が強烈なミドルシュートはポストにはじかれるなど、0―1で敗戦した。

 味スタでは今季最多3万8168人が詰めかけた一戦を勝利で飾れず、城福浩監督は「今日来てくれたサポーターと一緒に喜びを分かち合いたかったですけど、なかなか今シーズンはそういう回数が多くなかったなと思います。選手はやれることをやりました。攻守において今の力を出せたと思います。結果は私の責任です」と悔しさをにじませた。

 勝敗を分けたポイントにも「相手のミスを得点につなげるクオリティーがある鹿島さんと、やれることをやって、今自分たちの力を出して0―1で負けるヴェルディと、これが全てだと思います。このチームが積み上げてきたものをこの2試合出すしかないと思っていたので、手放してはいけないものだけしっかり共有しながら、へそ(ボランチ)を使うとはどういうことか、ゲームを支配するとはどういうことかを突き詰めてきました。ただ、得点を取るという課題だけを僕がクリア出来なかった。それは僕の問題」と厳しい表情だった。