<国内女子ゴルフツアー:JLPGAツアー選手権リコー杯>◇最終日◇30日◇宮崎CC(6543ヤード、パー72)◇賞金総額…
<国内女子ゴルフツアー:JLPGAツアー選手権リコー杯>◇最終日◇30日◇宮崎CC(6543ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝3000万円)
出場40人中、38位から出たツアー通算3勝の菅沼菜々(25=あいおいニッセイ同和損保)は、7つ落として最下位の見通しとなったが、それでも持ち前の明るさは健在だった。
2バーディー、7ボギー、1ダブルボギーの79で回り、通算20オーバー、308。最下位から出た稲垣那奈子を1打下回ってホールアウト。第3ラウンドを終えて順位の低い選手は、軒並みホールアウトしている状況で、単独最下位となっている。
最下位なら今大会出場3度目で23年に次いで2度目。残る1度の22年も37位となっているが「もう、やだー(笑い)。このコースは苦手なんですよ。でも、最下位は初めてじゃないですからね!」と、なぜか壁に両腕と両手、背中をピッタリとくっつける逃亡犯のような格好ながら、表情は不思議とドヤ顔をつくる、天才肌らしい言動で振り返った。
それでも17番パー4は、会心のバーディーだった。第2打を1メートルにピタリとつけて伸ばし「遠くまで応援に来てくれたファンの方たちに、最後にいいプレーを見せられてよかった」と、ファンを大切にしている菅沼らしく語った。
そんなファンとの交流イベントとして、1月には2度のコンサートを計画しており、今から楽しみにしている様子だ。「今回は、なんと脚本もやります!」と、再びのドヤ顔を見せたが、すぐに報道陣に誤りを指摘され「プロデュースの間違いです。今回はなんと、プロデューサーデビューです!」と、すぐに訂正。誤ったコメントを「なし」にしようと、テンション高めに話していた。
“自称アイドル”だけに、来年1月17日に東京・上野で行う、アイドル活動の“総決算”単独ライブに向けて「曲選びや歌う順番のセットリストとか、どこで、どんなトークをするとか、ゲームをするとか、全部自分で考えます」と、約500人のファンに向けたライブへ、やる気満々だ。さらに来年1月31日には、同じく女子プロの臼井麗香とともに2人でコンサートも行う。「このオフは、あんまりトークイベントとか入れていません。ライブ、頑張ります! まだチケットは完売してません」と、しっかり宣伝も忘れなかった。
この日で、今季の全試合を終えたが、今季を表す漢字1字を問われると「楽」と即答した。「優勝もできて、楽しい1年でした。でも、シーズン途中で体力がなくなってきたのを痛感したので、オフだけじゃなく、シーズン中も、いっぱい食べて、筋トレもしないと」と、しばらく話が脱線していたが、ようやくプロゴルファーらしく話した。「年間300日食べる」という、うどん中心の食生活も「とりあえず、お正月なので、おもちを食べます!」と、この日3度目のドヤ顔。報道陣から「肉とか食べた方が…」と指摘されると「あっ、おすし食べます! 生ものは、シーズン中は絶対に食べないので、やっと食べられます。今日、おすし食べに行こう!」と、全く聞く耳を持たないまま、今シーズンを終えた。