<明治安田J2:水戸2-0大分>◇29日◇最終節◇Ksスタ水戸ホーリーホックが、クラブ史上初のJ1昇格を初優勝で決めた。…
<明治安田J2:水戸2-0大分>◇29日◇最終節◇Ksスタ
水戸ホーリーホックが、クラブ史上初のJ1昇格を初優勝で決めた。ホームで大分トリニータと対戦。9日のRB大宮アルディージャ戦、前節23日の長崎戦とJ1初昇格を懸けた試合に敗れ、今季初の2連敗を喫していたが、最終節で悲願を達成した。
2000年にJ2に初参入し、J1昇格、J3降格がないままJ2在籍26シーズン目。過去最高順位は03年と19年の7位で、昇格プレーオフに進んだこともなく、「J2の番人」ともやゆされた。21年から4シーズン連続で2桁順位に低迷。昨季は15位で、今季も苦しい戦いが予想されたが、昨季途中に就任したクラブOBの森直樹監督(47)の下、縦に速くゴールに迫るスタイルに磨きをかけた。
今季に限ったことでないが、選手が大きく入れ替わり、2月の開幕から8試合で2勝3分け3敗の15位と勝ちきれない試合が目立った。だが、大分から加入したGK西川幸之介ら新戦力が徐々に台頭。森監督のマネジメントもさえ、4月12日の第9節からはクラブ新記録の15戦負けなし。5月3日の第13節からはクラブ新となる8連勝を達成した。
前節まで日本選手でリーグ最多13ゴールのFW渡辺新太ら30試合以上出場は7人で、そのうち6人が今季の新加入選手。その新戦力が在籍5年目のMF大崎航詩ら既存の戦力と融合して、チームは快進撃を続けた。
シーズン途中にMF津久井匠海(大宮)ら主力が他チームに移籍し、チーム得点王の渡辺もけがで離脱したが、U-22日本代表で高卒2年目のMF斎藤俊輔ら若手が活躍。粘り強い戦いで勝ち点を積み上げ、悲願のJ1初昇格を果たした。
◆水戸のJ2年度別成績と監督
2000年 9位 バビチ・ブランコ
2001年 11位 小林寛→菅野 将晃
2002年 10位 菅野将晃
2003年 7位 前田秀樹
2004年 9位 前田秀樹
2005年 10位 前田秀樹
2006年 10位 前田秀樹
2007年 12位 前田秀樹
2008年 11位 木山隆之
2009年 8位 木山隆之
2010年 16位 木山隆之
2011年 17位 柱谷哲二
2012年 13位 柱谷哲二
2013年 15位 柱谷哲二
2014年 15位 柱谷哲二
2015年 19位 柱谷哲二→西ケ谷隆之
2016年 13位 西ケ谷隆之
2017年 14位 西ケ谷隆之
2018年 10位 長谷部茂利
2019年 7位 長谷部茂利
2020年 9位 秋葉忠宏
2021年 10位 秋葉忠宏
2022年 13位 秋葉忠宏
2023年 17位 浜崎芳己
2024年 15位 浜崎芳己→森直樹
2025年 優勝 森直樹