日本ラグビー協会の土田雅人会長が28日、都内で取材に応じた。男子日本代表は1日から「リポビタンDツアー 2025」で欧…
日本ラグビー協会の土田雅人会長が28日、都内で取材に応じた。男子日本代表は1日から「リポビタンDツアー 2025」で欧州遠征4試合を戦い、1勝3敗。世界ランク1位の南アフリカ(7●61)や同4位のアイルランド(10●41)など強豪には大敗したが、ウェールズに23―24で惜敗、ジョージア戦は25―23で制した。現地観戦した土田会長は「着実に、力をつけているのは間違いない」と4連戦を評価した。
エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)の来季について「基本は4年間、次のW杯に向かって契約するというのが多くの国がやっていること」と土田会長。「あまりにも成績が悪ければ」と例外にも触れつつ「最終的には理事会でという形だが、基本は4年間」と続投を示唆した。ジョーンズHC再任から2季目、世代交代を図りながら強化を進める日本代表に「エディーとも話しているのは、やっと(主力候補)15人が見つかったと。来年は25人、27年は30~33人。世界と戦える選手を、と思っています」。前回W杯で、休養期間を経て代表復帰したフッカー堀江翔太氏(引退)を例に「ベテランは堀江を見ていても、W杯イヤー(から)でも大活躍する。そういう意味では、今こそ27年、31年で戦える選手を作る。この2年間は苦しんだが、戦える15人はこれだなと」と、27年W杯オーストラリア大会に向けた現在地を語った。
26年から新国際大会「ネーションズ・チャンピオンシップ」が行われ、日本も参戦する。欧州と南半球の旧伝統的強豪国(ティア1)に日本とフィジーが参加。土田会長は「アウェーで上のランクに勝つには相当力をつけないといけない。そういう意味で、今年はいい経験をした。来年は、かなり厳しい試合をどうアウェーを勝てるかということをやって、27年に向かっていく」と地力アップに期待。世界ランク上位国との対戦機会が増えていることに手応えを感じつつ「勝っていかないといけないし、通用する選手を作っていかないといけない」と指摘した。