富士通陸上競技部は27日、女子競歩の岡田久美子(34)が現役引退すると発表した。岡田は五輪3大会連続、世界選手権6大会連…
富士通陸上競技部は27日、女子競歩の岡田久美子(34)が現役引退すると発表した。
岡田は五輪3大会連続、世界選手権6大会連続代表の日本女子競歩界の第一人者。埼玉・熊谷女子高で競技を始め、立教大、ビッグカメラを経て、22年からは夫で五輪3大会代表の森岡紘一朗がコーチを務める富士通で活動してきた。五輪では24年パリ大会混合リレーで8位入賞。今年9月の世界選手権東京大会では20キロに出場し、1時間30分12秒で18位だった。
同社を通じ「競歩を通じて、国内外問わず、競い合い、高めあうライバルであり仲間達と出会うことができ、私自身の中で、競歩がかけがえのないものとなりました。決して順風満帆な競技生活ではなく、体調不良やけがなども多い競技人生ではありましたが、多くの方々の声援と支えが力となり、何度も何度も苦しい時期を乗り越えることができました」などとコメント。今後については「これから考えたいと思っていますが、女子競歩をはじめ、多くのアスリートのさらなる活躍のために、陸上教室や普及活動を通じて、陸上競技や競歩の魅力を広めていけるようなことができたらと考えています」とした。
今秋の世界選手権20キロでは藤井菜々子が日本女子競歩勢では世界大会初となる銅メダルを獲得。岡田はレース後に「(藤井が)メダルを取ってくれて自分も辞められる。自分としては今日が最後。やりきった。いろいろな人に支えられた競技人生だった」などと語っていた。