<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Aマドリード2-1インテル・ミラノ>◇26日(日本時間27日)◇1次リーグ第…

<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Aマドリード2-1インテル・ミラノ>◇26日(日本時間27日)◇1次リーグ第5節◇メトロ・ポリターノ

【マドリード=高橋智行通信員】アトレチコ・マドリード(スペイン)がホームでインテル・ミラノ(イタリア)に2-1と競り勝った。後半アディショナルタイムにCKからFWアントワーヌ・グリーズマン(34)が送ったクロスボールをウルグアイ代表DFホセ・マリア・ヒメネス(30)が頭で合わせ、決勝ゴールを挙げた。CL無敗だったインテルに土を付け、公式戦のホームゲーム9連勝となった。

試合後の会見でディエゴ・シメオネ監督(55)は会心の1勝にご満悦だった。ゲームプランを問われると「チームワーク、実行しようとしたプラン、提案したアイディアに対するチームの反応を高く評価している。前半は中盤でより強さを発揮し、サイドからの素早いトランジションで相手にダメージを与え、得点を奪うことができた。相手は欧州CLのベストチームのひとつなので、我々は押し込まれ、低い位置で守備をせざるを得ないことは分かっていたが、前半のように突破するためには脚力が必要だった」と話した。

また、勝負どころの後半に交代策でギアを上げたことには「1-1にされた際に流れを変える時だと感じ、セルロート、ニコ、グリーズマン、プビル、コケを投入した。彼らのおかげで我々は敵陣でプレーし始める飛躍を遂げることができたんだ。インテルは素早いトランジション仕掛け始め、ニコが防いだシーンのように、スピードのある選手たちでチャンスを作り出そうとした。しかし、チームは勝利を目指して敵陣にとどまり、グリーズマンやセルロートがチャンスをつかみ、CKが増え、幸運にもヒメネスのゴラッソが生まれたんだ。選手たちがプランを遂行してくれたことをとてもうれしく思っている」と満足そうに話した。

そして決勝点を決めたヒメネスを手放しでほめた。

「我々にとって非常に重要な存在であり、キャプテンの一人だ。我々はあのような姿の彼を必要としている。彼は重要な他の選手たちと同じものを我々に伝えてくれる。彼がベストの状態を維持し、これからも我々に与えてくれることを願うよ」

Aマドリードで指揮を執って15年目。夢のCL制覇へ機は熟しているが「まだ改善の余地が大いにあるので、進化したいと思っている。それ以外のことは考えていない」と冷静。1戦1戦、目の前の試合に集中していく。