<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)◇26日(日本時間27日)◇1次リーグ第5節◇メトロ・ポリターノ【マドリード=…
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)◇26日(日本時間27日)◇1次リーグ第5節◇メトロ・ポリターノ
【マドリード=高橋智行通信員】アトレチコ・マドリード(スペイン)がまたもやホームで強さを発揮し、DFヒメネスの決勝ゴールでインテル・ミラノ(イタリア)に2-1で勝利した。公式戦6連勝、ホームゲーム9連勝を達成した。1次リーグ成績は3勝2敗の勝ち点9となり、12位に浮上して決勝トーナメント1回戦ストレートインのトップ8入りに近づいた。一方のインテル・ミラノは今大会初黒星および公式戦2連敗を喫し、1次リーグ4勝1敗の勝ち点12で4位に後退した。
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公式戦5連勝中のAマドリードは、1次リーグ2勝2敗の勝ち点6で17位とCLで苦戦している一方、国内リーグは4連勝中で4位と調子を上げている。シメオネ監督はオブラク、ル・ノルマン、ジョレンテの主力3人をけがで欠く厳しい状況下、1-0で勝利した3日前のヘタフェ戦からスタメン3人を入れ替えた。システムは4-1-4-1で、カルドーゾがアンカーに入り、フリアン・アルバレスがワントップを務めた。
インテル・ミラノは1次リーグ4連勝で3位と好調も、週末のミラノダービーに0-1で敗れて公式戦の連勝が4でストップし、セリエAで4位に後退した。ダンフリーズ、ダルミアン、ムヒタリアンが負傷欠場する中、キブ監督は3日前のミラン戦から先発メンバーを3人変更。3-5-2で臨み、テュラムが予想外のベンチスタートとなった。
ゴール裏南側がAマドリードカラーに染まり、「我々を導く光」という横断幕が掲げられた中で前半がスタート。欧州カップ戦で4度目となった対戦(※過去3度はAマドリードの2勝1敗)は立ち上がり、インテルが仕掛ける展開となった。わずか8分間でディマルコ、ビセック、ラウタロ・マルティネスが計5本のシュートを打つも、GKムッソのファインセーブもあり、得点できなかった。
堅守速攻を狙い、序盤の猛攻をしのいだAマドリードは、公式戦8連勝中、直近のCL12試合中11勝と圧倒的な強さを誇るエスタディオ・メトロポリターノで、またもやその力を見せつける。9分にジュリアーノ・シメオネが右サイドから仕掛けた速攻からフリアン・アルバレスがゴールネットを揺らした。得点直前のプレーでバエナにハンド疑惑があったものの、オンフィールドレビュー後に得点が認められた。
インテルは守備を固める相手にゴールを狙いにいくも、中に入れさせてもらえない。そのため19分にチャルノハールがペナルティーエリア外からシュートを打つが、ムッソにセーブされた。
インテルの隙を突いてカウンターを仕掛けるAマドリードは25分、またもや右サイドを起点にした攻撃から、最後はフリアン・アルバレスがミドルシュートを打つも、GKゾマーにキャッチされる。
ボールをキープするもチャンスを作れない時間が続いたインテルは43分、ディマルコがペナルティーエリア内で決定機を得たが、シュートを枠に飛ばせなかった。
満員のサポーターの後押しを受けたAマドリードは前半、我慢強く戦い、狙い通りのカウンターから先制し、ハーフタイムを迎えた。
後半も主導権を握ったのはインテルだった。開始1分にバレッラのシュートがクロスバーをたたき、5分にディマルコがムッソとの1対1を失敗する。しかし9分に猛攻が実り、ボニーのスルーパスからジエリンスキが同点弾を記録した。
防戦一方のAマドリードは悪い流れを断ち切るため、3枚替えでプビル、ニコラス・ゴンサレス、コケを投入し、チームをリフレッシュ。さらにグリーズマンとセルロートをピッチに入れて決勝点を狙いにいった。同様にインテルもラウタロ・マルティネスやボニーなどを下げ、中盤から前線を入れ替えた。
両チームが積極的に攻める中、選手交代が功を奏したAマドリードは立て続けにチャンスを作っていく。まず27分にセルロートがゴール前でボレーシュートを放つと、32分にグリーズマン、37分にプビルのシュートがゾマーを脅かした。
そして後半アディショナルタイムの48分、グリーズマンのCKからヒメネスがヘッドで決勝点を記録した。