元キックボクシング王者で東洋太平洋スーパーウエルター級14位の緑川創(38=EBISU K.s BOX)がボクシング転向…

元キックボクシング王者で東洋太平洋スーパーウエルター級14位の緑川創(38=EBISU K.s BOX)がボクシング転向5戦目でタイトル奪取に挑む。

27日、東京・後楽園ホールで同級王者ワチュク・ナァツ(28=八王子中屋)に挑戦する。26日には都内で前日計量に臨み、69・5キロでパスしたナァツに対し、69・7キロでクリアした。

24年10月からボクシングデビューし、約1年1カ月後の転向5戦目でアジア王座挑戦のチャンスを得た緑川は「コンディションは良い。本当にキックとは別ものの新しい格闘技の初めてのタイトル戦。(転向5戦目の王座挑戦は)早いとは思うが、体力的、年齢的にもありがたい気持ち。早いからと言って今やっているボクシングが通用しないと思っていない。十分、勝てると思っている」と手応えを示した。

キックボクシングで89戦を経験し、元WKBA世界スーパーウエルター級王座を獲得。14年2月には元K-1ワールドMAX王者で魔裟斗のライバルだったアンディ・サワー(オランダ)にも勝利するなど、プロキャリアの経験は豊富だ。所属ジムの加山利治会長(53)も「ボクサーとしては経験は少ないがベテランですから。自分のことを分かって試合ができるので淡々と試合ができる。面白い試合になると思う」と太鼓判を押した。

緑川は「お互い、ナァツ選手も気持ちは強い。お互いに意地と意地のぶつかり合いでいろいろな駆け引きがあると思う」と想定。厳しい戦いになることも頭に入れており「いつも通り試合する。倒せて勝てたら理想ですけど。ボクシングを楽しみながら勝つことが1番大事。あとはベルトを巻いて長男(2歳)をリングに上げたい」と目標を掲げていた。