<NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD>◇26日◇グランドプリンスホテル新高輪ソフトバ…

<NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD>◇26日◇グランドプリンスホテル新高輪

ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が26日、都内で開催された「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」で初のパ・リーグ最優秀選手賞(MVP)に選出された。外国人選手の選出は17年ソフトバンクのサファテ以来8年ぶり。来日9年目の今季は24試合に先発し、12勝3敗、防御率1・46。リーグ2連覇と5年ぶり日本一に大きく貢献した。セ・リーグは本塁打王&打点王の2冠、阪神佐藤輝明内野手(26)が初受賞した。

【イラスト】25年ベストナイン受賞者一覧

   ◇   ◇   ◇

モイネロがジャパニーズドリームをつかんだ。17年の育成入団から来日9年目。タカの神助っ人がついにMVP初受賞だ。すでに母国キューバに帰国していたが、表彰式にビデオメッセージで参加。「他の選手もいいプレーをしていた。その中で自分が選ばれたのはすごく光栄です。自分としてもいいシーズンが送れたと思うのですごくうれしい」と喜んだ。

苦労の末に栄誉を手にした。来日1年目に支配下登録され、セットアッパーとして活躍。中継ぎとしての通算成績は306試合で135ホールド、40セーブ、防御率1・95。24年から先発に転向し、2年連続2桁勝利と最優秀防御率のタイトルを獲得した。今季は12勝3敗、防御率1・46でリーグ連覇と5年ぶりの日本一をけん引。外国人選手の選出は17年ソフトバンクのサファテ以来8年ぶりの快挙だった。

レギュラーシーズンに続き、ポストシーズンでの快投も光った。CSファイナルステージでは第1戦と中4日で第6戦に先発して勝利。宿敵日本ハムとの大激戦を制し、日本シリーズ進出の原動力になった。自身も印象に残った試合に「CS最後の試合」を挙げ「チームを日本シリーズに導くことができたというか、いい投球ができたのですごく印象に残っています」と回顧。小久保監督も「今日こうやって表彰を受けるのも6戦目の彼の力投のおかげ。負けていたら今日はない」と再度敬意を表した。

ソフトバンクは個人タイトルの8部門をジャック。野手3部門、投手5部門で、同一チームで8人の受賞はNPB史上最多となった。改めて日本一軍団の強さを見せつけ、その中心にはモイネロがいた。来季は来日10年目で日本人選手扱いになる。左腕は「しっかりコンディションをキープして、今年残した成績よりもすべてにおいて上回れるように頑張りたい」とキャリアハイ更新を約束。リーグ3連覇と2年連続日本一へ引っ張る。【只松憲】