全日本プロレスは26日、都内で記者会見を開き、所属レスラーの青柳優馬(30)が23日に沼津市内で車同士の衝突事故を起こ…

 全日本プロレスは26日、都内で記者会見を開き、所属レスラーの青柳優馬(30)が23日に沼津市内で車同士の衝突事故を起こしたことを発表した。青柳にけがはないものの、被害者は足の不調で検査を受けているという。さらに警察による事情聴取の際に青柳の運転免許証が1年近く期限切れで失効していたことも判明し、団体側は青柳に対して3カ月間の減給50%、来年2月28日まで3カ月間の謹慎の処分を科すことを決定。十枝利樹取締役と青柳は「大変申し訳ありませんでした」と計4度、深々と頭を下げた。

 全日本によれば、23日の沼津大会終了後、16時30分頃に青柳が自家用車で移動していたところ、交差点で赤信号に気付かず直進。その際、右側から直進してきた車両と衝突したという。青柳がすぐに警察に通報し、現場検証や事情聴取が実施されたが、その際に免許証の失効が判明。青柳は「言い訳になるが、更新期間に気付かず、1年近く乗り過ごしていたことが今回わかった。普段の行いの怠慢だと深く反省している」と謝罪した。

 全日本では、5月31日に発生した巡業バスとの接触事故で所属レスラーだった長尾一大心さんが9月に21歳の若さで死去する悲劇もあったばかり。十枝取締役は「長尾選手の事故を受けて、安全運転やバス運行の管理や改善などの対応はしていたが、選手、スタッフの運転免許証の有効期限の確認については漏れていました。昨晩、長尾選手のお父様にも今日会見を開くことや事情を『大変申し訳ございませんでした』とご報告しているが、運転免許証の有効期限の確認は漏れていて、大変申し訳なく思っております」と、改めて謝罪した。

 団体は試合会場によって選手の自家用車での移動を許可しているものの、今回の事故を受け、団体に所属する選手やスタッフ全員に免許証が有効かを改めて確認したという。十枝取締役は「安全運転の徹底を注意喚起していく」と再発防止を誓った。