来年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場予定のロジスティードで国学院大出身の平林清澄(22)と、GMOイ…

来年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場予定のロジスティードで国学院大出身の平林清澄(22)と、GMOインターネットグループで青学大出身の太田蒼生(23)の両ルーキーが25日、都内イベントに出席した。

2人は同じブルーのジャージー姿で登場した。大学卒業後もマラソンランナーを志し、それぞれの道へ。22日の八王子ロングディスタンスでも同じ組で対戦するなど現在もライバル同士は変わらない。

平林は「(太田とは)大会では会いますけど、やっぱり、どこか心の中で『あっよろしく』って言ったぐらいの距離感だったんですけど、こうやって初めて(2人で)同じウエアを着るのも初めて」。新鮮さを感じていた。

同予選を兼ねた3日の東日本実業団対抗駅伝ではアンカーとしてチーム初優勝に導いた平林は現在も母校を拠点に鍛錬を積む。

社会人1年目の生活は「自分の中における立場が変わった。自分たちが目指すマラソンにどうしていくのか。最初は環境の変化に苦しんだけど、楽しめるようになった1年目」と振り返る。

一方、東日本最長の3区で実業団駅伝デビューした太田は「学生のようにチームみんなでやるってことがなくなったので、結構いろいろな壁にぶつかった1年。だけど、たくさんやるべきことも見えてきた」。海外レースに出場したことで収穫を得ていた。

それぞれ母校への思いも口にした。箱根3連覇に燃える青学大に太田は「本当に箱根駅伝はかけがえのないイベントになると思う。全力で楽しんで頑張ってくれたらすごくいいんじゃないかな」とエールを送る。悲願の総合優勝を狙う国学院大へ平林も「何回も走れる舞台ではないので本当にその1回1回、1歩1歩をかみしめて、僕とか太田くんが見てたような景色を見に行ってほしい。いい結果を出せるように前日(来年1月1日)は僕らが頑張ります」と上州路へ意気込んだ。【泉光太郎】