プロボクシグWBC世界バンタム級王者井上拓真(29=大橋)が約1年1カ月ぶりの世界王座返り咲きから一夜明けた25日、横浜…

プロボクシグWBC世界バンタム級王者井上拓真(29=大橋)が約1年1カ月ぶりの世界王座返り咲きから一夜明けた25日、横浜市内の所属ジムで父真吾トレーナー(54)大橋秀行会長(60)とともに記者会見に臨んだ。24日、トヨタアリーナ東京で那須川天心(27=帝拳)との同級王座決定戦で3-0の判定勝利を挙げ、昨年10月にWBA世界同級王座から陥落して以来、1年1カ月ぶり3度目の世界王座獲得に成功した。

10月末にバンタム級転向を表明した元世界4階級制覇王者・井岡一翔(36=志成)がWBC世界同級5位にランクされている。日本男子初の世界5階級制覇を狙う井岡は「日本人王者に挑戦? 僕は挑戦する立場。挑戦できるなら」と希望していることを伝え聞いた井上は「気持ちとしては1番盛り上がるカードをやっていきたい。その時がくればやりたい。決まればモチベーションもむちゃくちゃ上がると思う」と井岡との日本人対決にも強い興味を示した。

5位に井岡の他、同級3位には元2団体統一スーパーフライ級王者フアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)、4位にはWBCシルバー王者アンドリュー・カイン(29=英国)がいる。所属ジムの大橋秀行会長(60)も「エストラダと指名試合になったらこれはやるし。(WBA世界同級王者)堤(聖也)選手へのリベンジもそうだし、あとは井岡一翔選手も上がってくるので面白い。好カードがたくさんあるので楽しみ」と声をはずませた。

大橋会長の言葉を受け、井上は「本当に試合が決まればそれに向けて頑張るだけ。相手が誰であろうと、また強い井上拓真を作り上げるだけ」とやる気満々だった。【藤中栄二】