陸上、国学院大の前田康弘監督、主将の上原琉翔(4年)、野中恒亨(3年)は25日、都内で行われた「ADIDAS EKID…

 陸上、国学院大の前田康弘監督、主将の上原琉翔(4年)、野中恒亨(3年)は25日、都内で行われた「ADIDAS EKIDEN DAY」に出席し、アディダスの駅伝シューズについてトークショーを行った。

 出雲駅伝3区区間2位、全日本では3区区間賞を獲得した野中は、22日の八王子ロングディスタンスでは日本選手学生歴代6位となる27分36秒64を記録した。いま絶好調のランナーは、日頃のシューズとのかかわりについて「僕のワールド全開になるんですけど、靴と会話するんですよ」と明かした。

 その意味は「接地のスイートスポット(最大限のパフォーマンスが発揮できるポイント)がいくつかあるので、どこなんだろうというのを一歩ずつ試している。一歩ずつ、ここ?と聞いて、『そこはちがう』と返答されている感じですね」と説明。「ここに接地して、この体重で、この蹴りの強さでかけたらどうてすか、というのを聞いている」と自身の繊細な感覚を明かした。

 前田監督は野中の走りを「靴に応じて走り方を変えている。それができる技術がある選手」とたたえ、「なかなかできる人はいなくて、陸上IQがとても高いんですよね。シューズに合った腰の位置、接地、自分がどこで一番パフォーマンスを出せるかを常に考えて走っている。だからいまみたいな話が普通にできるんだと思います」と話した。

 また、前田監督は次期主将は野中と明言。野中も「次期主将になります野中です」と笑顔で話した。

 今季の三大駅伝では、出雲は2年連続優勝、全日本は4位。箱根では悲願の初優勝を目指す。