阪神・森下翔太外野手(25)が24日、近本光司外野手(31)と「TOHOシネマズ西宮OS」で行われた『阪神タイガース …
阪神・森下翔太外野手(25)が24日、近本光司外野手(31)と「TOHOシネマズ西宮OS」で行われた『阪神タイガース THE OFFICIAL MOVIE 2025 -栄光の虎道-』公開記念舞台あいさつに登壇した。映画に自身の好プレーが登場したことを聞くと、「よかったです」と歓喜。オフはやるべきことをやり、来季も“主演男優賞”ばりの活躍で連覇を達成することを意気込んだ。
慣れない映画館でも“森下劇場”で盛り上げた。上映後、倍率40倍以上の中から選ばれた300人のファンの前でトーク。司会者から「森下選手のシーンもたくさんありました」と振られると「本当ですか、よかったです!」と笑顔で喜んだ。
何のシーンがあったかの予想には「バックホームかスライディングは入ってるんじゃないか」と回答。見事的中だ。一つ目が7月13日のヤクルト戦(甲子園)の九回、1点差に迫られなおも1死二、三塁のピンチ。右翼への大飛球を本塁にストライク返球し、三走を刺したビッグプレーだった。
二つ目が7月2日・巨人戦(甲子園)。同点の八回2死一、二塁に内野安打で二塁から本塁を狙い、捕手・甲斐のタッチをかいくぐった“神の手”走塁。このシーンが流れると、球場さながらの拍手と歓声が映画館に響いた。記憶に残るプレーを見せられたことには、森下も満足そうな表情を浮かべた。
「うれしいですよ。それだけ印象に残っているシーンを残せたんじゃないかなと思う。やっぱり試合に出てないとそういうシーンも増えないと思うので。継続的にやりたい」
今季は勝利打点「20」もマークした。1985年にバースが記録した球団最多の「22」に迫る数字で、印象的な一打も多かった。「前に出塁してくれているおかげで、自分が印象に残るシーンで打つ機会も増えている」とまずはチームメートに感謝。ただ、あくまで結果は意識していない。「自分のことをやってけば勝手に結果はついてくる」と話す。
来季へも、その考えは変わらない。「オフ、どれだけ自分がやるか。ただやるだけじゃなくて、より頭で考えながらやるっていうのが自主トレのやり方。それを継続的にやりながら、あとは自信持ってプレーするだけ」。自分のやるべきことは明確で、オフのプランも固まっている。それを継続することがここぞの場面での“神プレー”につながると考えている。
壇上では「連覇したい。個人的にはタイトル一つもとれていないので、近本さん見習ってタイトルをとりたい」と宣言。舞台あいさつを「こういう機会を増やせるように野球で魅せたい」と締めくくった。来季もまた、球場でも銀幕でもトップスターの輝きを放つ。
◆神走塁(7月2日、巨人戦)0-0の八回2死一、二塁で、大山の遊撃強襲打で一気に本塁を突いた。甲斐のタッチを曲芸のようにかいくぐって本塁をタッチ。リクエストによるリプレー検証で判定が覆り、決勝点をもぎ取った。「なんとかホームベースを触るところだけを意識しました」と決死のプレーを振り返った。
◆レーザー返球(7月13日、ヤクルト戦)九回に1点差とされ、なお1死二、三塁の守りで奇跡の好返球を見せた。タッチアップを狙った三塁走者の武岡を、ワンバウンド送球で刺し、試合終了。「フライが来たら絶対刺してやろうというイメージはできていたので、イメージ通り投げることができました」としてやったりの表情だった。