<プロボクシング:WBC世界バンタム級王座決定12回戦>◇24日◇トヨタアリーナ東京◇観客9227人WBC世界バンタム級…
<プロボクシング:WBC世界バンタム級王座決定12回戦>◇24日◇トヨタアリーナ東京◇観客9227人
WBC世界バンタム級2位井上拓真(29=大橋)が、3度目の世界王座獲得に成功した。
同級1位那須川天心(27=帝拳)と同級王座決定戦に臨み、12回の末に3-0で判定勝ち。無敗の格闘家でボクシングを含めて53戦全勝だった那須川に、キャリア初の黒星をつけた。24年10月に堤聖也(角海老宝石)に判定負けを喫して王座陥落して以来、約1年1カ月ぶりの再起戦で再び世界王者に返り咲いた。
会見での主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-今の心境は
「ホッとしているのに尽きる」
-試合を振り返って
「ドローか、1ポイント取られているかなと。ドローだったので自分のペースになりつつあった。上げていけばいける自信があった。ポイントは取っているかなと思っていた。このまま上げていけばと思っていた」
-どう切り替えたか
「1、2ラウンドのペースではポイントを取れない。ペースを変えて、相手を崩そうと。いろいろなパターンを想定していたが、攻めるパターンに切り替えた。いろいろな想定をしていたので切り替えられたのかなと思う。練習の時からやっていたことが自然とできた」
-最後に那須川選手と話していた
「『天心だからやってこれた。ありがとう』ということを言いました。向こうも『ありがとう』と。感謝し合いました」
-那須川選手のイメージと、実際に戦った感想は
「目が良いと感じた。うまいなと感じていたが、目が良いなと率直に感じました。ずっと無敗で来ているので勘がいい。目が良い。絶妙な距離感だった。ただ(最初から最後まで)自分のプレッシャーを嫌がっていると感じた。顔色変えずに淡々とやろうと思っていた」
-那須川の今後について
「キャリアを積めば、もっともっと強くなれると感じます」