フィギュアスケート女子で元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(28)が24日、現役引退を発表した。ロシアのジャー…

 フィギュアスケート女子で元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(28)が24日、現役引退を発表した。ロシアのジャーナリスト、ヴィチャ・クラフチェンコのYouTubeチャンネルに出演し、「すべてのアスリート、すべてのスケーターにとって、フィギュアスケートは人生の小さな一部だと思います。いくつかの困難な状況もありましたが、たくさんの良いこと、幸せな瞬間もありました。だから今、感謝の気持ちを込めて、素晴らしいキャリアを送れたと言えるし、後悔はまったくありません。アスリートとしてのキャリアに終止符を打ちます」と語った。

 トゥクタミシェワはトリプルアクセルを武器に、シニアデビューとなった2011-2012年シーズンからGPシリーズ2連勝を飾るなど活躍。浅田真央らとしのぎを削った。15年世界選手権ではロシア女子としてイリーナ・スルツカヤ以来10年ぶりとなる世界女王に輝いた。10代の中盤までの選手が席巻し、10代後半、20代前半で引退する選手がほとんどの中で異色の存在感を示し続け、6年ぶりの出場となった21年世界選手権では銀メダルを獲得した。22年のロシアのウクライナ侵攻による国際大会出場停止処分の後も現役を続けてきたが、ついに決断を下した。