◇フィギュアスケート 全日本ジュニア選手権 最終日(24日、東京辰巳アイスアリーナ) 女子フリーが行われ、ショートプログ…

◇フィギュアスケート 全日本ジュニア選手権 最終日(24日、東京辰巳アイスアリーナ)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム1位の島田麻央(木下グループ)が124・23点、合計196・78点で史上初の5連覇を達成した。フリー1位の136・73をマークした岡万佑子(木下アカデミー)が1・96点差の2位に入った。岡田芽依(名東FSC)が3位だった。

 貫禄の5連覇にも島田の笑顔は少なかった。冒頭の4回転トウループは勢いよく跳び上がったが、転倒して壁に衝突した。続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も失敗。大技2本を立て続けに着氷できず、ルッツ―トウループの連続3回転ジャンプもトウループが2回転となった。「大技2本を入れるからには、ほかのジャンプをミスしてはいけない。悔しい思いでいっぱい」と自らに厳しい言葉をかけた。

 2つの大きなミスがあり、快挙は「無理だと思った。まさかの5連覇」とキスアンドクライで点数を聞いた時には目を丸くした。「まさか1位だと思っていなかった。ビックリしたのと、ほんの少しうれしかった」とようやく表情が緩んだ。

 今季は左足首の痛みでジャンプを跳ぶ練習ができない時期も長かった。ジュニアグランプリシリーズでは回避していた4回転ジャンプは、前週の時点で挑戦を決意。来月に控えるジュニアグランプリファイナル(名古屋)や全日本選手権(東京)を見据えての決断だったが、「ここまで崩れてしまうとは。もっと練習を積まないと」と危機感を募らせた。

 ファイナルでは4連覇を目指す。「今の状態だとSP、フリーともに、3回転―3回転までミスをしないことが目標。それプラス、トリプルアクセルと4回転を両方降りれたら」と目標を抱く。更なる偉業へ向け、練習を重ねる。