フィギュアスケート女子の松生理乃(まついけ・りの、21=中京大)が、ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会となる全日本選手権…
フィギュアスケート女子の松生理乃(まついけ・りの、21=中京大)が、ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会となる全日本選手権(12月19~21日、東京・代々木第一体育館)に無欲で臨む。
24日、3位となったGPシリーズ第6戦フィンランド大会から帰国し、経由地の羽田空港で取材対応。10月のGP中国杯は6位にとどまったが、今大会はショートプログラム(SP)6位からフリーで巻き返してメダルをつかんだ。「すごくうれしい。ちゃんとやればもしかしたら表彰台…という思いはどこかにあったかもしれませんが、意識はしていなかった。結果をあまり考えないスタンスが、自分には合っているかもしれないと思った」と無欲を貫いた結果だったと説いた。
滑らかなスケーティングや柔らかな動きを強みとし、世界のトップ選手が集うGPシリーズでは3年連続でメダルを獲得。今季は回転不足となるジャンプやスピンなどでの得点の取りこぼしもあるが、国際舞台でコンスタントに結果を残している。「ここで表彰台に乗らないと、来シーズンにはつながらないと思う。そういう意味では、きちんと結果を出して次へつなげることができたのは、大きいことだと思う」とうなずいた。
ミラノ五輪の日本女子の出場枠は3。代表選考に大きく関わるGPファイナル(12月4~7日、愛知・IGアリーナ)進出はならなかったため、代表入りには全日本選手権で優勝相当の成績が求められる。シーズン後半の国際大会派遣にも関わる一戦へ「あまり考え過ぎないようにしたい。自分の演技をすることだけを考えて臨めたら」と、フィンランドでの学びを生かす姿勢を強調した。