フィギュアスケート男子の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、来年2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)…
フィギュアスケート男子の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、来年2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)の前哨戦となるGPファイナル(12月4~7日、愛知・IGアリーナ)へ決意を新たにした。
24日、GPシリーズ第6戦フィンランド大会から羽田空港に帰国。第4戦NHK杯に続いて優勝したものの、ショートプログラム(SP)、フリーともにジャンプなどでミスがあり「気持ちの弱さを知ることができた」と課題を実感した。
あらためて痛感したのが、本番ならではの難しさ。22年北京五輪銀メダリストはあらゆる国際大会で経験を積んできたが「会場の大きさが違ったり、滑走順が後半のほうだったり、いつもと違うことがあると、自信がない感情が出てしまう」という。
さらに北京五輪後には羽生結弦さんと宇野昌磨さんが競技の第一線から退いたこともあり「僕は全然感じていなかったですが、自然と『エース』として見られてしまう」と立ち位置の変化にもさらされてきた。今季は自身にとって2度目の五輪シーズン。思い悩む日々が続くが「逃げるわけにはいかない。立場が変わっても、自分のやるべきことは変わらない」と自らに言い聞かせる。
GPファイナルは世界選手権2連覇中のイリア・マリニン(米国)やGP第2戦中国杯を制した佐藤駿(エームサービス/明治大)ら、五輪メダル候補6人での争いとなる。「自分と向き合うと言いつつも、誰かのために、見ている皆さんのために頑張るとか、自分が1番になっていないことが多くて。ファイナルでは、自分自身に集中したい。自分のためにやれば、自然と周りのためにもなると思うので。自分らしい演技をしたい」と力を込めた。