ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が24日、「リポビタンDツアー2025」の欧州遠征から帰国…
ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が24日、「リポビタンDツアー2025」の欧州遠征から帰国。羽田空港で会見を行い「昨年はチームが目指すところと現状に非常に大きな差があったが、この12か月でかなり狭まったと思う」と、1勝3敗で終えた遠征に手応えを語った。
10月のオーストラリア戦(国立)を15●19で終え渡欧。南アフリカ(7●61)、アイルランド(10●41)と大敗したが、ウェールズには23―24で競り負けジョージアに25―23と競り勝った。「唯一、歯が立たなかったのが南アフリカ。他の国(相手)にはチャンスがあった」とジョーンズHC。最終戦は接戦を制し「同じような状況で、逆の立場を味わった」とうなずいた。
早大3年のFB矢﨑由高や、22歳のフッカー佐藤健次(埼玉)を起用するなど昨季に続き底上げを図った指揮官。W杯オーストラリア大会の1年前となる来季を「6~70%のスコッドは固まった。来年は80%固めたい」と見据えた。厚みを持たせたいポジションとしてはロックと13番(CTB)を挙げ「ジャパンで戦っている選手と他の選手には歴然とした差がある。このチームに入るには、ただならぬ努力、ハードワークを見せないと入ってこられない」と強調。W杯を経験しているベテラン勢の招集については「姫野(和樹)を例に挙げると、PNCでも見たかったがフィットしていなかった。この秋もフィットしておらず選べなかった。稲垣(啓太)もケガをしていて、あと経験がある選手はどこにいるのか。経験があり(代表レベルに)フィットして呼べる選手がいれば、教えてください」と語った。
会見に同席した永友洋司チームディレクターは、ジョーンズHCの来季について「やって頂きます」と明言。今後日本協会の理事会でも今季の振り返り、評価が行われるが「私の方からは、この体制でいきたいと話している」とした。12月13日からはリーグワン2025―26シーズンが始まる。ジョーンズHCは「世界の舞台でフィジカル的に戦えるところを見せてほしい。テストマッチで戦う体が必要。それを作るためには、きつい練習をしないといけない。やるかどうかは、選手の選択」と求めた。