スノーボード・ハーフパイプ男子の戸塚優斗が24日、都内で所属契約を結ぶヨネックスのトークショーに出席した。12月のスノ…

 スノーボード・ハーフパイプ男子の戸塚優斗が24日、都内で所属契約を結ぶヨネックスのトークショーに出席した。12月のスノーリーグ、W杯第1戦(ともに中国)で来年2月のミラノ・コルティナ五輪を目指すシーズンが始まる。参加したファンから「頑張れ!」と背中を押された24歳は「五輪シーズンだし(五輪は)もう3度目なので、そろそろ結果を残したい。一番は納得がいく滑りができて、それが金メダルにつながれば」と闘志を燃やした。

 16歳で初出場した18年平昌五輪は11位。前回22年北京大会は10位とメダルに届かず、悔しさが残った。4年に一度の独特な雰囲気の舞台。スタート台も他の大会より広く感じるといい「五輪は孤独というか、いつもの楽しい雰囲気ではない」と重圧を感じてきたが、“三度目の正直”へ自信を積んできた。昨季はW杯初戦で優勝し、レジェンド、ショーン・ホワイトが催すスノーリーグで初代王者に輝いた。今オフも「新技やトリプルコークを真剣にやってきた」と確かな自信を手に、五輪シーズンに臨む。

 この日のイベントではグリーンベースのネイルを施し、黒のジャケットはリボンでアレンジを加えたおしゃれな装い。実は「ライブは涙です」というほど人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」のファン。ファッションはボーカルの大森元貴を意識し「かわいい方が好きで。前は髪も同じ色にしていました」。“ミセス”のコラボシャツを買いに行った際には、店内にいたバンドのファンが、ミセスのメンバーと見間違えて悲鳴。「言われたのは一度だけ」と恐縮しながらエピソードを明かした。

 一般の注目度が高い五輪で活躍すれば、憧れのミセスにもその活躍ぶりが届くかもしれない。「会いたい…。頑張る」と淡い期待も膨らませつつ、勝負のシーズンへ表情を引き締めた。