<アイスホッケー女子日本リーグファイナル:ダイシン4-0道路建設ペリグリン>◇24日◇決勝◇帯広の森アイスアリーナ来年2…
<アイスホッケー女子日本リーグファイナル:ダイシン4-0道路建設ペリグリン>◇24日◇決勝◇帯広の森アイスアリーナ
来年2月のミラノ・コルティナ五輪に出場する日本代表(スマイルジャパン)候補が、国内大会で存在感を示した。決勝はダイシンが道路建設ペリグリンに4-0で勝ち、初の連覇を達成した。五輪3大会連続出場中のダイシンFW浮田留衣(29)が、第1ピリオド(P)2分47秒に先制ゴールを決めると、2点リードの第3Pには自身2点目を決めた。「決勝戦ということで、みんな気を引き締めてプレーできた」と胸を張った。
代表合宿とチームでの活動を並行して続けており、「1回休みたいなって思うときはあった」というが、「(五輪を控える)シーズンがシーズンですので、そんなことは言ってられない」とリンクに立つ。五輪代表メンバーは12月に決まる予定で、「合宿1回1回で自分の最高のパフォーマンスをしなきゃいけない」と臨んでいる。
またこの日は代表候補のダイシンGK川口莉子(21)も完封勝利で優勝に貢献。左肩脱臼からの復帰途中だが、中島谷友二朗監督(54)に出場を直訴し、見事に結果で示した。「優勝しか頭になかったです。ケガの再発の不安もあったんですけど、それよりも優勝したいという気持ちが大きかった」と振り返った。
一方で、五輪最終予選でチームトップ5ゴールを挙げた道路建設ペリグリンのFW輪島夢叶(23)は、無得点に終わった。10月の試合で右足首を負傷し、復調途中だが、「ペリグリンでの試合は代表のときよりも結果が求められてくると思っている。自分がスコアしないと勝てないよって自分自身にプレッシャーをかけながらプレーする」と強い意気込みで挑んだだけに、試合後は涙で頬をぬらした。「0(点)っていうのが一番自分の中で悔しい部分。スコアリングチャンスを作らせてもらえなかったっていうわけでもないので、そこを決めきりたかった」と悔やんだ。
日本勢一番乗りでミラノ・コルティナ五輪出場を決めたスマイルジャパンは、来年2月6日にフランス、同7日にドイツ、9日にイタリア、10日にスウェーデンと戦うグループBで3位以内に入り、準々決勝進出を目指す。アイスホッケー女子は18年平昌五輪で初勝利を挙げ、22年北京では準々決勝に進出。今大会は前回大会を超える活躍が期待される。