<関東大学ラグビー対抗戦:早大49-21慶大>◇23日◇東京・秩父宮ラグビー場昨季王者の早稲田大(早大)が、102回目の…

<関東大学ラグビー対抗戦:早大49-21慶大>◇23日◇東京・秩父宮ラグビー場

昨季王者の早稲田大(早大)が、102回目の「早慶戦」を制した。慶応大(慶大)との伝統の定期戦で49-21で勝利し、通算成績は早大の75勝20敗7分けとなった。

前半に5トライを挙げてリードしたものの、後半は苦戦。31分までは得点を奪えなかった。大田尾竜彦監督は「前半いいラグビーができたが、後半の入りでミスが続いたところが反省点。非常に良い課題をもらった」と振り返った。

今季の対抗戦は5勝1敗として、勝ち点32で首位に立った。次戦は12月7日、国立で行われる最終戦で2位の明治と直接対決。「早明戦」で王者が決まる。「優勝決定戦になる。もう1回自分たちを見つめて、明治に対してどういう姿を出せるか準備したい」と意気込んだ。

また、この日は日本代表の欧州遠征に参加していたFB矢崎由高(3年)が復帰。当初は植木太一(2年)が出場予定だったが、コンディション不良のため矢崎が先発。後半11分に途中交代するまで、持ち味のランで会場を沸かせた。「当然疲労はあった」としつつ「早稲田のラグビーにフィットする姿勢を見せてくれた。彼を前半から使ってよかった」とたたえた。

一方で、日本代表との兼ね合いには「非常に難しい問題」と言及。10月25日のオーストラリア戦以降の4戦に出場したが、今月22日のジョージア戦には参加せず、早慶戦を前に帰国した。今回は日本協会の協力を得て実現したと感謝し「今回の判断については疑問はなく、非常に正しいジャッジだったかなと思う」と口にした。【飯岡大暉】

◆対抗戦上位成績(23日時点)

<1>早大 勝ち点32(5勝1敗)※残りは12月7日明大戦

<2>明大 勝ち点30(5勝1敗)※残りは12月7日早大戦

<3>筑波大 勝ち点28(5勝1敗)※残りは12月6日青山学院大戦

<4>帝京大 勝ち点27(4勝2敗)※残りは30日慶大戦

<5>慶大 勝ち点21(3勝3敗)※残りは30日帝京大戦

※勝ち点は勝ち=5、引き分け=3、負け=1、不戦勝=6、不戦敗=0、不成立=3。ボーナス点は「7点差以内の負け」「3トライ差以上での勝ち」で各1