<全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)>◇23日◇宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台(6区…

<全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)>◇23日◇宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台(6区間42・195キロ)

JP日本郵政グループの広中璃梨佳(24)が、7人抜きの快走でエースの貫禄を示した。

今大会最長の3区(10・6キロ)で出場。「会社のサポート、日頃の感謝の気持ちをタスキに思いを込めて走りたいなと。1秒でも早く(4区の)カロ(カロライン)にいい形でつなげたいという思いで走りました」。首位と56秒差の10位で走り始めると、世界選手権東京大会1万メートル6位入賞の実力を発揮した。

必死に前を追った。3・7キロ付近までに6人を抜き、4・4キロ付近でもう1人をかわした。「ラストはちょっと懸命な走りにはなったんですけど、懸命に前へ前へという思いで」。チームをトップと20秒差の3位に浮上させた。自身が2年前に打ち立てた記録を8秒更新する32分56秒の区間新をマーク。資生堂の五島に2秒競り負けて区間2位も、意地は見せた。

チームは初優勝したエディオンに7秒差で敗れて2度目の2連覇は逃したが、それでも広中は前を向く。「自分の走りの悔しさというよりかは、また来年にチームとして挑戦できる。うれしい2位だったかなと思います」。さらに強くなり、来年こそは日本一に返り咲く。【山田愛斗】