【ヘルシンキ23日=松本航】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦フィンランド大会を制した男子の鍵山優…

【ヘルシンキ23日=松本航】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦フィンランド大会を制した男子の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、練習拠点である愛知での大舞台を見据えた。

逆転でGP2連勝を飾ったフリーから一夜明け、滞在するホテルで取材対応。シリーズ2戦上位6人が出場するファイナル(12月4~7日、IGアリーナ)へ決意を示した。

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鍵山は反省から再出発する。前日22日のフリーは演技後半の4回転トーループで「想定外が起きた」とタイミングが合わず、とっさに3回転フリップに変更。続いて4回転トーループを跳び直したが転倒し、不完全燃焼のGP2連勝となった。

夜は父正和コーチとも反省会を開き「なんでこんなに練習を積んできたのに、あんなミスが起きるんだ」という気持ちを整理。父からは「GPシリーズで大きな会場になったり、今までの練習とちょっと気持ちが違ったり、自信が足りていなかったように見えた」と指摘された。練習通りを本番で出す難しさをかみしめながら「ここでしっかりと、自分の弱さとして認識できたのはすごく良かった。内容や点数は自分の目標にしていたものには全然届かなくて、納得はしていないけれど、1つの経験になった」と前向きに捉えた。

日本に戻ると、ファイナルに備える日々が始まる。日本のエースは「失敗や次につながる部分を生かし、もっともっと強くならなければいけない」と誓った。

◆男子上位成績

〈1〉鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)270・45点

〈2〉アダム・シャオイムファ(フランス)256・98点

〈3〉ステファン・ゴゴレフ(カナダ)253・61点

〈6〉山本草太(25=MIXI)238・45点

◆GPファイナル進出者

〈1〉イリア・マリニン(米国)※第1戦フランス大会優勝、第3戦スケートカナダ優勝

〈2〉鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)※第4戦NHK杯優勝、第6戦フィンランド大会優勝

〈3〉佐藤駿(エームサービス/明治大)※第2戦中国杯優勝、第4戦NHK杯2位

〈4〉アダム・シャオイムファ(フランス)※第1戦フランス大会2位、第6戦フィンランド大会2位

〈5〉ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)※第2戦中国杯3位、第5戦スケートアメリカ2位

〈6〉ダニエル・グラッスル(イタリア)※第2戦中国杯2位、第5戦スケートアメリカ5位