テレビ朝日系「オフレコスポーツ」が21日に放送され、タレント・近藤千尋がMCを務めた。 スポーツのオフレコ話を深掘りす…
テレビ朝日系「オフレコスポーツ」が21日に放送され、タレント・近藤千尋がMCを務めた。
スポーツのオフレコ話を深掘りするバラエティー。この日は、フィギュアスケートペアのソチ五輪日本代表・高橋成美氏が登場した。
高橋氏は、世界選手権で日本勢初のメダルを獲得するなど、日本フィギュアスケート界の発展に貢献。番組では知られざる「お金」事情を明かした。
高橋氏は2011年から12年のシーズンでの賞金総額を振り返り「600万円を越えていた」と回想。さらに「フィギュアのシーズンが9月から翌年の2月ぐらいまでなので。この半年間で必死に頑張って大会で賞金をもらって、次の1年間の生計を立てていくんですね」と話した。
賞金やショーのギャラなどが主な収入となるが、高橋氏は「フィギュアは、いろいろお金がかかる」と告白。「ジャンプのコーチ、スケーティングのコーチ、表現のコーチ、サブコーチといった、いろんなチームになって見てくれたので。皆さんにお支払いすると、年間570万円かかりました」と説明。さらに衣装代、スケート代、リンク代、振り付け代などを含めて年間で総額960万円の支出を明かした。
近藤は「だって…。さっき聞いた賞金が、だいたい600万とおっしゃってたじゃないですか。ちょっと(計算が)合わなくないですか?」と質問。
高橋氏は「もう赤字は当たり前ですよ。しかも、今日はすごい調子いいシーズンを出していて。ペアって(賞金を)折半するんですよ。(自身の獲得賞金は)600万の半分で300万円。自分に入ってくるお金は300万なのに、出ていくお金は…。これは自分のお金で話してたので(約)1000万かかるんですよ。マイナス700万」と話した。
高橋氏は「スケートってそんな感じなんですよ。いっぱいお金払って、地道なトレーニングして。苦しいけど。でも本当にフィギュアスケートでいい演技したりとかしたときの歓声とか達成感とか。きらびやかな感じ。この瞬間のためだったら。これが、もう人生なんじゃないかと思うから(苦労を)忘れちゃいますね」と話した。
高橋氏は「自分だけで活動を続けていくのは大変なので、個人単位でスポンサー契約をして活動の支援をしてもらいます。スポンサー探しも自分でしています。今でこそ、本当にフィギュアスケートが人気なスポーツということもあり、当たり前のように選手たちは事務所さんに所属して、そこからスポンサー契約もしたりとかって。いろいろあるんですけども。まだ、当時。私の頃は、ですね。スケートがメジャーになりはじめて、まだすごい日が浅い状態でしたので。いろんなところにアンテナを張って、自分で足を動かして、スケートを続けるためにスポンサーを探してました」と明かしていた。