<大相撲九州場所>◇千秋楽◇23日◇福岡国際センター関脇安青錦(21=安治川)が、初優勝を果たした。本割で大関琴桜を破り…

<大相撲九州場所>◇千秋楽◇23日◇福岡国際センター

関脇安青錦(21=安治川)が、初優勝を果たした。本割で大関琴桜を破り、12勝3敗。優勝決定戦では横綱豊昇龍も破った。

初土俵から所要14場所での優勝は、尊富士の10場所に次ぐ史上2位のスピード記録(付け出し除く)。21歳8カ月での初優勝は、年6場所制となった1958年以降初土俵では、白鵬の21歳2カ月に次いで3位の年少記録になった。

ウクライナ出身力士の優勝は初めて。優勝力士輩出国としては日本、米国、モンゴル、ブルガリア、エストニア、ジョージアに続いて7カ国目となった。

安青錦は優勝と同時に初の殊勲賞と3度目の技能賞を受賞した。

◆安青錦新大(あおにしき・あらた)本名・ダニーロ・ヤブグシシン。2004年(平16)3月23日、ウクライナ生まれ。7歳から相撲を始め、2019年世界ジュニア選手権3位。レスリングも経験し、国内大会110キロ級優勝。22年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、同年4月に来日。関西大などで練習し、同年12月に安治川部屋の研修生となった。23年名古屋場所の新弟子検査を受検、同年秋場所初土俵。24年九州場所新十両、25年春場所新入幕。同年秋場所新小結、同年九州場所新関脇。金星1個、三賞は殊勲賞1回、敢闘賞2回、技能賞3回。182センチ、140キロ。