<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇23日◇東京辰巳アイスアリーナ◇男子ショートプログラム(SP)昨季の世界ジ…

<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇23日◇東京辰巳アイスアリーナ◇男子ショートプログラム(SP)

昨季の世界ジュニア王者の中田璃士(17=TOKIOインカラミ)が、大会2連覇へ貫禄の首位発進を決めた。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半)で3・04点の加点を引き出すと、続く3回転ループも成功。後半のフリップ-トーループの連続3回転も難なく降り、2位に約5点差をつける84・99点で好スタートを切った。来季にシニアデビューを控えているため、これが最後の全日本ジュニア。「ぶっちぎりで優勝して、スケーティングもスピンも全部がずばぬけていることを証明したい」とうなずいた。

ジュニアラストシーズンの今季は順風満帆ではなかった。7月の全日本ジュニア合宿時から左足の甲に痛みを抱えていたという。ジュニア・グランプリ(GP)シリーズ2戦を終えた後に病院に行くと、中足骨の疲労骨折と診断された。それでも今大会を目標に、1週間後から右足だけのスケーティングや患部に負担がかからないループジャンプなどを中心に練習を再開。約3週間前には、通常通りのメニューに戻したという。現在は痛み止めも服用しておらず「前とは比べものにならないほど良くなってきた」と白い歯を見せた。

フリーはトーループ、サルコーの2本の4回転ジャンプを組み込む予定。「4回転とスケーティングを見てもらえたら」と意気込んでいた。

2位は西野太翔(星槎国際横浜)で79・95点、3位は蛯原大弥(駒場学園)で74・22点だった。