<全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)>◇23日◇宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台(6区…

<全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)>◇23日◇宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台(6区間42・195キロ)

今春に拓大から三井住友海上に加入した不破聖衣来(22)が3区区間6位で実業団駅伝デビューをした。2区11位から6人抜きの好走。1万メートル日本歴代3位を誇る黄金ルーキーが思い出の仙台のロードに凱旋(がいせん)出場した感想や今後の目標について語った。

主な一問一答は以下の通り。

-社会人での駅伝デビューを終えて

「今回は区間としてはエース区間の3区を任せていただいたんですけど、選ばれた時にエースとしての起用ではなく、今回は3区、5区以外の区間で勝負で、3区、5区は『我慢の区間』ということの配置だったので、とりあえず今出せる自分のベストを尽くそうという思いで走りました」

-タスキを受けたのが想定よりも後ろだった

「今回の私の役割というのが本当に周りを気にせず、自分が出せる今の力を出すということだけを考えていたので、あんまり何位で来るとかは特にこだわってはなかった。想定よりもっと前でもらうとか、後ろでもらうとかの想定というよりは、『来たところで自分の走りをする』のを目標にしていたので、そこはあまり気にしなかったです」

-後半から順位を上げたが、走るのが楽しみだった

「自分の走りの持ち味として、前半よりも後半に走りが良くなるということが多いので、今回も自分の走りを信じて、前半ちょっと我慢の時間もあったんですけど、後半しっかり駅伝も楽しみながら走ることができた。応援も力になって、すごいペースを上げることができました」

-10月のプリンセス駅伝は補欠だった

「プリンセスは(9月の)全日本実業団選手権の時からちょうど故障してしまった。夏合宿はしっかり練習を今までにない以上に詰めていたので、すごくそこは自分の中でも悔しかったんですけど、そこは気持ちを切り替えて11月のクイーンズには絶対に間に合わせる気持ちでいた。(メンバーに)選んでいただいた時は、すごい不安というよりは頑張ろうという気持ちでした」

-大学の頃とか違う気持ちはあったか。

「社会人と学生という枠が違うので、やっぱり学生よりも引き締まった気持ちというか、そういう気持ちで走りましたし、応援団もすごくたくさんの方が応援してくださっていて。同じ職場の部署の方とかが応援に来てくださっていたのはすごい力になりました」

-仙台は大学時代に活躍した場所でもあり、同時に悔しさも味わった場所

「やっぱり、仙台という場所は、駅伝という印象が私の中でもとても強くて、プリンセス駅伝では出走することができなかった悔しさもあったので、今回こうやってまた仙台で走ることができて、すごいうれしかったです」

-今後の目標は

「まずは今、記録を全然持ってないので、日本選手権の出場をまず目指してそこから徐々に世界に向けてマラソンにも挑戦したいので、距離も伸ばしていきたいです」