陸上女子やり投げで昨年のパリ五輪金メダリストの北口榛花(JAL)が23日、都内で行われたミズノのトークショーに登場した…
陸上女子やり投げで昨年のパリ五輪金メダリストの北口榛花(JAL)が23日、都内で行われたミズノのトークショーに登場した。
9月の東京2025世界陸上を振り返った北口は「自国開催の世界陸上はどれだけ選手が願ってもかなえられる舞台ではない。その舞台に立てたことはとてもうれしかった」と笑顔で話した。2023年ブダペスト世界陸上、昨年のパリ五輪で優勝。世界陸上でも金メダルが期待されたが、右肘のけがなどが影響し予選敗退。「ケガの影響であまり練習できずに試合に臨んでしまったので、思うような結果は得られなかった」。ただ、「日本で満員のスタジアムを実現できるとは思っていなくて。満員の競技場の中で自分がやりを投げられたことは競技人生の中ですばらしい思い出になった」とファンへの感謝を述べた。
世界陸上から約2か月経って現在は「11月から練習を始めています。海外の拠点のイメージが強いと思いますが、実は日本と海外半分くらいで生活してて」と明かし、「海外の大会が続くと海外にいます。今年は東京で世界陸上があったので、日本に早めに帰ってくるシーズンでしたけど、だいたい5月くらいから9月くらいまで試合のために欧州にいることが多いですね」と語った。
この日は、北口が実際に使用しているやりとスパイクが展示された。「やりにも向かい風と追い風用っていうのがあって、一番違うのはやり先が違う」と説明。「追い風用はボールペンの芯みたいにシュッとなっているんですけど、向かい風用は最初から刺さりそうなくらいとがっている。あとは材質が違うので、みんな色んな種類のやりを試合中に選んで投げています」と明かした。
来年の意気込みを聞かれると「自己記録を更新したい。また、名古屋でアジア大会があるのでチャレンジしていきたい。やり投げ選手として世界中を飛び回って頑張りたい」と意気込んだ。