<ファン感謝イベント>◇22日◇エスコンフィールド日本ハムのファンフェス「F FES」が22日、エスコンフィールドで開催…

<ファン感謝イベント>◇22日◇エスコンフィールド

日本ハムのファンフェス「F FES」が22日、エスコンフィールドで開催された。14日に阪神へトレード移籍が決まった伏見寅威捕手(35)やFA宣言中の松本剛外野手(32)、石井一成内野手(31)も参加した。フィナーレでは新庄剛志監督(53)が来季の開幕戦となるソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で山県秀内野手(23)を5番遊撃で初の開幕スタメンに抜てきすることなどをサプライズ発表。涙あり、笑いあり、驚きありの1日となった。

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日本ハムから阪神へトレード移籍する伏見が言葉を詰まらせた。達とのトークショーのラスト。ファイターズファンへ向けて「来年からは阪神タイガースでプレーすることになりました。本当に、いい思い出です。ほんとに…ありがとうございました」。目は潤んでいた。

伏見「最後、危なかった…。ファンの人が泣いていた。それを見て、もらい泣きしちゃった。俺が話し始めたら、こうやって(涙を拭うしぐさ)やっていたから、それを見てなんか「うわぁ…それはやばい」みたいに思って。声がちょっと震えちゃった。

それまで寂しさは見せずに達と軽快なトークで盛り上げていたが、最後の最後で、感極まった。

異例のファンフェス参加だった。「トレードで移籍する選手は出ないのがファイターズのルールだったんですけど、今回出させてもらえると。(オリックスで)FAの時に出なくて後悔したので、今回は出られてよかった」。オープニングでは「3年間ありがとう」というメッセージを掲げて登場。スタンドには自身のタオルやユニホームを掲げるファンが多数いた。「たくさんの『伏見ファン』を見たら、ほんとに素直にうれしかった」と感謝の思いが込み上げてきた。

日本ハムでの3年間は「絶対にファイターズに移籍して優勝したいっていう思いで来て。初年度は全然ダメだったんですけど、2年目、3年目とやっぱり強いチームに変わっていった。やっぱチームってガラッと一瞬で変わるんだなって思ったのが…いやぁ…思い出ですね」。道産子捕手がファンの前で、1つの区切りをしっかりと付けた。【木下大輔】

○…ファンフェスのフィナーレで3選手の背番号変更が発表された。来季から郡司が30から3、福島が94から45、柳川が95から47に変わる。郡司の3は、24年まで加藤豪が付けていたが、今季は空き番号だった。プロ入り初の1ケタ番号に郡司は「ファイターズの背番号3は田中賢介さんのイメージが強いと思うのですが、これからは郡司のイメージが強くなるように頑張りたい」と気を引き締めた。