新たな伝説を生み出す。巨人のドラフト1位鷺宮製作所・竹丸和幸投手(23)が22日、川崎市のジャイアンツ球場を訪問。他の指…

新たな伝説を生み出す。巨人のドラフト1位鷺宮製作所・竹丸和幸投手(23)が22日、川崎市のジャイアンツ球場を訪問。他の指名された選手たちと一緒に練習施設や寮などを見学し「本当に充実している施設なので、ここで野球するのが楽しみ。動作解析とかもできると聞いているので、そういうのを生かしてレベルアップしていけたら」とプロ入り後の生活を思い描いた。

巨人の歴代スター選手たちが鍛錬を積んだジャイアンツ球場には数々の逸話が残されている。その1つが、前2軍監督の桑田真澄氏がリハビリ中に外野につくったとされる“桑田ロード”。同球場では今年10月から来年2月までの期間で全面的な芝の張り替えが行われている。先発投手は1軍に同行していても、休養日に練習する機会があるだけに「それぐらい走り抜きたい」。きれいな芝を踏みしめ、“竹丸ロード”に変える意欲を見せた。

プロの世界で大成するために妥協はしない。例年通りであれば約1カ月半後には入寮。「(ランニングは)苦手です」と苦笑いを浮かべながらも「できることは限られているので、ランニングだったりウエートでしっかり体作りをやっていきたい」と見据えた。

「球界の太陽」と同じユニホームに袖を通す者としての覚悟もにじませた。前日には東京ドームで「長嶋茂雄 お別れの会」が開催された。「野球界をすごく盛り上げた方」と尊敬のまなざしを向けた上で「球場に来られた方だったり、見ている人が楽しんでもらえるようなプレーができたら」と決意新た。栄光のドラ1左腕がスターロードを歩んでいく。【水谷京裕】

◆桑田ロード 当時巨人に在籍していた桑田真澄が95年に右肘を手術。1軍復帰に向けて、ジャイアンツ球場の外野芝生を毎日25往復(約5キロ)走った。その走路の芝生が1本道のようにはげたことから「桑田ロード」と呼ばれた。