<プロレスリング・ノア:仙台大会「CROSS OVER 2025」>21日◇宮城・仙台サンプラザホールメインイベントでG…
<プロレスリング・ノア:仙台大会「CROSS OVER 2025」>21日◇宮城・仙台サンプラザホール
メインイベントでGHCヘビー級王座戦が行われ、王者Yoshiki Inamura(稲村愛輝、33)が16分36秒、DIS CHARGE(コーナートップでロープを揺らしてから放つダイビングボディプレス)で挑戦者の清宮海斗(29)を仕留めて初防衛に成功した。
試合の途中で清宮がコーナーに登ると、左足リスフラン靱帯(じんたい)損傷で欠場中のOZAWAが花道から登場。その姿に気を取られた清宮はコーナーから飛ぶも、稲村のラリアットで迎撃されてしまう。
稲村は清宮をスプラッシュ・マウンテン式火の玉ボムでたたきつけ、ローリングエルボーも発射。すると清宮の表情が“狂乱のプリンス”バージョンとなり、戦いはさらにヒートアップ。稲村はジャンピングニーを放ってきた清宮をそのまま後方に放り投げ、さらにはロープで反動をつけてのラリアット、そして無双()からDIS CHARGEにつなげた。
稲村は試合後のマイクで清宮に対し「今日はファイトしていただいてセンキュー・ベリー・マッチ!!」と感謝。そして「アンド、方舟シップのキャプテン、Yoshiki Inamuraからまたオファーが一つあります。ミーがどうしてもファイトしたくて、越えたい相手…ネクスト・チャレンジャー・イズ・ミスターーーー」と次期挑戦者を指名しようとすると、本部席に座っていたOZAWAがマイクで「OZAWA!」とかぶせた。
リングに上がったOZAWAは「コ~ングラチュレ~ショ~~ン。稲村さ~ん。いやー今日も熱くて、ピュアでフェア&スクエアなすてきな試合でした。そんなすてきな稲村さんに次のGHCヘビー級挑戦者に選んでいただきまして、本当にうれしいです」と勝手に次期挑戦者に選ばれたと断定。
そして「いま私は残念ながら大ケガをしちゃってます。ですがこのケガ、ちょうど2026年1月1日に治ることが決定いたしました。1・1日本武道館、そのGHCヘビー級のベルトをかけてフェア&スクエア、正々堂々、ノアらしい戦いをしましょう」と稲村に呼びかけた。
これに対し稲村は「ミスターーーOZAWA! ミーがネクスト・チャレンジャーに指名したかったのはユーではなかったんだけど…まあそのミスターOZAWAのオネスト・フィーリング、正直な心、それをミーはトラストします。ミスターOZAWA、1・1、ジャニュアリー1st、プロレスリング・ノア・ニュー・イヤー・ショー、このGHCヘビーウエートのベルトをかけて、ミーとユーでピュアでフェア&スクエアでプロレスリング・ノアらしいホットでクールなファイトをしましょう」と元日決戦を了承した。
その後、2人はがっちりとハグ。さらにOZAWAが稲村の後ろに回ってバックハグ。そしてOZAWAはつえも使わず、ギプスをつけた左足も軽やかに、そのまま走って退場していった。会場からは「足、治ってんじゃん」という声が上がっていた。