◆陸上 コラントッテプレゼンツMARCH対抗戦2025(22日、東京・町田市立陸上競技場) 第102回箱根駅伝(来年1月…

◆陸上 コラントッテプレゼンツMARCH対抗戦2025(22日、東京・町田市立陸上競技場)

 第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する青学大(前回優勝)、中大(前回5位)、立大(前回13位)と予選会で敗退した法大(前回15位)、明大(前回予選会敗退)の5校が参戦。1万メートルの公認レースを4組行い、各校上位10人の合計タイムで争った。

 前回の第101回箱根駅伝(今年1月)で優勝した青学大で主将を務め、現在は福井放送に勤務する田中悠登アナウンサー(23)が会場に現れた。第3組ではメイン実況を務める。「この日のために勉強してきました。選手の背中を押せるような実況をできるように頑張ります」と田中アナウンサーは誠実に話した。

 福井県出身の田中アナは今春、日本テレビ系とテレビ朝日系のクロスネット局の福井放送にアナウンサーとして入社。卒業時に「将来、箱根駅伝の実況をしたい。今、箱根駅伝を実況できるのは日本テレビのアナウンサーだけですが、努力を続けて頑張ります」と大きな夢を語っていた。その夢の実現のために10月には休暇を利用し、プライベートで箱根駅伝予選会も見学した。田中アナの在学中、青学大は箱根駅伝で優勝、3位、優勝、優勝。予選会とは無縁だった。同じ緊張感でも新春の箱根路は高揚感があるが、秋の立川は悲壮感だけが漂う。その空気に初めて触れた田中アナは「予選会の戦いを初めて現場で見ました。『これが予選会か…』と感じました」と静かに話した。

 一方、この日は、自身も昨年に力走し、慣れ親しんだMARCH対抗戦。青学大の後輩だけではなく、全選手の力走を選手と同様に熱く伝えた。