<大相撲九州場所>◇13日目◇21日◇福岡国際センター第63代横綱からしこ名を受け継ぎ、今場所の前相撲で初土俵を踏んだ“…
<大相撲九州場所>◇13日目◇21日◇福岡国際センター
第63代横綱からしこ名を受け継ぎ、今場所の前相撲で初土俵を踏んだ“史上最強の新弟子”、モンゴル出身で本名バトツェツェゲ・オチルサイハンの旭富士(23=伊勢ケ浜)が、本場所での付け人デビューを果たした。
兄弟子の前頭翠富士の付け人として、185センチ、150キロの大きな体で支度部屋を行ったり来たり。細かなゴミを捨てるために、支度部屋出入り口に何度も来るなど、せわしなく動いていた。前日12日目まで翠富士の付け人を務めていた、三段目の大ノ蔵に代わって務めた。翠富士によると、部屋での付け人業務は、これまでもこなしていたが、本場所デビューは、この日からだという。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は常々「うちの部屋は、誰かを特別扱いすることはないから」と話している。旭富士は神奈川・旭丘高から入門し、デビューまで4年半を要する間に、めきめきと実力を上げ、部屋では関取衆の申し合いに加わり、前頭伯桜鵬、義ノ富士、熱海富士、翠富士、錦富士、十両尊富士らと胸を合わせても、互角以上の実力を示している。