<国内女子ゴルフツアー:大王製紙エリエールレディス>◇第1日◇20日◇愛媛・エリエールGC松山(6595ヤード、パー71…
<国内女子ゴルフツアー:大王製紙エリエールレディス>◇第1日◇20日◇愛媛・エリエールGC松山(6595ヤード、パー71)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)
米女子ツアーの来季シードを失った渋野日向子(27=サントリー)が、スポット参戦した今大会の第1ラウンド前に突然の首痛に襲われ、12ホール消化後に国内ツアーでは初めて棄権を決断した。ぎっくり首のような症状で、米来季出場権を懸けた12月4日開幕の最終予選会(米アラバマ州)へ、大きな不安を残した。年間女王目前の佐久間朱莉(22)と脇元華(28)が65をマークして首位に並んだ。
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19年大会で優勝した思い出の地で、渋野は苦渋の決断をした。1バーディー、4ボギーで迎えた後半3番パー3。第1打がOBとなり、痛恨のトリプルボギー。この12ホールを終えた時点で、6オーバーの88位。キャディーと相談の上、国内ツアーでは初の途中棄権を決めた。米ツアーを含めれば、24年8月のスコットランド女子オープン以来3度目。
本人は取材対応できなかった。関係者によると、ラウンド前の練習でドライバーショットを放った際に突然襲われた、いわゆる“ぎっくり首”のような症状だったという。左の肩甲骨付近に痛みがあり、テーピングも施して臨んでいた。
今季は米ツアーで23試合、日本で6試合目。疲労が蓄積される最終盤の上、11月に入って片道丸1日かかる米フロリダと日本を往復。しかも、先週は米での予選落ちで来季シード、準シードも喪失。「時間もない。1つでも試合に出させていただけるなら」と、焦る気持ちで一時帰国した。
問題は12月4日から5日間の日程で行われる、米最終予選会だ。再び米アラバマ州へ飛び、最長90ホールを戦う。ここで25位に入れば、一定数の試合出場権を確保できるが、それ以前に体調が戻るのか。心身とも追い込まれ、大一番に向かう。