第105回全国高校ラグビー奈良県大会の決勝が16日、橿原市の鞄工房山本アスレチックフィールド橿原であった。試合は御所実…

 第105回全国高校ラグビー奈良県大会の決勝が16日、橿原市の鞄工房山本アスレチックフィールド橿原であった。試合は御所実と天理が7―7の同点で両校優勝となり、抽選の結果、御所実が4大会ぶり15回目の全国大会出場権を獲得した。全国大会は12月27日、大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開幕する。

 天理は前半8分に森本樫大選手(3年)のトライなどで7点を先制し、前半をそのまま終えた。一方で、御所実は後半に戦術を変更し、相手陣地に向けてボールを高く蹴り上げることでキャッチミスを誘発。狙い通りの展開で押し込み、後半9分には富田琉生選手(3年)がトライを奪い、ゴールも決めて同点に追いついた。

 両校はその後、一進一退の白熱した攻防を見せたが、勝ち越せずにノーサイド。両校優勝となった。

 全国大会への出場権は、大会規定による試合後の抽選で御所実が獲得した。全国大会で準優勝を経験した兄の影響で御所実に入学した津村晃志主将(3年)は「去年の決勝で天理に負けてから、ボールを使わずに体づくりから始めた成果が出た。花園に出場する事実をかみしめて、全力で日本一を取りにいく」と宣言した。(周毅愷)