ノルディックスキー・ジャンプの高梨沙羅(29=クラレ)が16日、羽田空港から欧州に向けて出発した。21日にノルウェーのリ…

ノルディックスキー・ジャンプの高梨沙羅(29=クラレ)が16日、羽田空港から欧州に向けて出発した。

21日にノルウェーのリレハンメル大会で開幕するW杯へ、「山形のトレーニングで充実した時間を過ごすことができた。いいイメージを持ってW杯に入れたら」と決意を新たにした。

昨季は自身初めてW杯の表彰台に立つことができなかったが、テレマーク姿勢の改善などに力を入れて技術の引き出しを増やしてきた。W杯でポイントを積み上げ、26年2月のミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の代表入りを目指す。出場となれば4度目の大舞台へ「日本の女子のレベルが上がっていて、少しのミスやモチベーションの持ち方で(未来が)変わってくる。平常心で自分と向き合いながら進んでいきたい」とうなずいた。

今年も遠征先の北海道や山形で神社にお参りしたという。「『いつもケガのないように見守っていただき、ありがとうございます』とお礼をしに毎年行きます」と、周囲への感謝を欠かさない。「目の前の試合を全力でこなせば、次につながっていくと思う」。勝負の五輪シーズンへ、言葉に思いを込めた。